2つの収納法
収納の仕方には大きく分けて2通りの方法があります。それは、「隠す収納」と「見せる収納」です。壁一面などにオープンな棚などを用意して、自分のお気に入りをいつでも見られるようにする収納法におこがれをいだいている方も多いはず。ただ、ここで注意が必要なのは、見せる収納は誰にでも向いている収納方法ではないということです。オープンな棚などは、物も置きやすく、気軽にどんどんおいてしまうと統一感がなくなり、結果大変なことになってしまいがちです。
たとえば、リビングの壁一面が見せる収納になっていた場合、家族の趣味の品や本・雑誌、生活用品など、様々な色やテイストのものがバラバラに置かれることになり、収拾がつきません。見せる収納の鉄則は、「飾れるもののテイストを揃える」ということですので、整理整頓が得意、または好きでこまめに棚を整頓できる人でないと、物が溢れかえって「見せられない収納」になってしまいます。
様々な色や形の物をうまく配置してすっきり見せるためには、ある程度のセンスと努力が必要ということなんですね。特にお子さんが小さいうちは、カラフルなおもちゃや絵本など、多くの色や形が家の中に溢れていますので、空間の中の物を抑え目にしないと、雑然として落ち着かない印象の部屋になってしまいがちです。
その点、扉がある収納スペースであれば、中がどうなっていようと扉を閉めてしまえばとりあえずスッキリとした空間が見えます。なので、これから家づくりを検討される方は、見た目のカッコよさばかりを気にするのではなく、実際に生活をしている時のことを考えて、どちらにするかを決めなければなりません。