おはようございます!Smileホームの宮地です。
「ふ~じ~は、に~っぽ~んい~ち~の~やま~」と日本人であれば誰しもが一度は口すさんだことがあるであろう童謡『ふじの山』。
そのふじの山、つまり富士山が、2013年6月22日についに世界遺産に登録されました!
今回は、そんな世界遺産に認定された富士山についてお話ししたいと思います。
富士山が世界遺産に登録されたと聞くと、多くの方は「自然遺産」に登録されたと思うのが普通だと思いますが、今回の登録は「自然遺産」ではなく、「文化遺産」でした。
ちなみに、「文化遺産」とは、「自然環境と人間の営みの中で、信仰や芸術・伝統的風習などが長い年月をかけて地域共同体と結びついた結果形成された風景」を世界遺産に登録するというものです。
そもそも日本では、1990年代はじめごろから「富士山を世界遺産に登録しよう!」という運動が活発に行われていたのですが、環境問題(ゴミ問題)の影響で推薦を見送ったという苦い経緯がありました。
当時は、世界遺産委員会が定める評価基準に適合することができず、「自然遺産」として国内の候補地としても入ることができませんでした。
その時に流れていたテレビコマーシャルで、アルピニストの野口健さんが「富士山が世界遺産に登録できなかった理由はゴミでした・・・」と言っていたのを記憶している方もいるかもしれませんが、富士山は長年ごみの不法投棄や産業廃棄物の場所として活用されてしまったり、登山道のトイレ整備が確立されていなかったりと管理体制が不十分だったのです。
そんな経緯もあって、今回は「文化遺産」として登録されたわけなのです。
日本人にとって、富士山が世界遺産に登録されたことは本当に喜ばしいことなのですが、それによって、入山者数が増え、その結果、今まで以上に環境に悪影響を及ぼす可能性があるという心配もあります。
現に7月1日の山開き以降、世界遺産効果で例年の1.3倍ほどの客足となり、4合目付近の駐車場は車で渋滞しているようです。又、ゴミ問題もまだまだ解決されたとは言えません。
富士山がこれからも世界遺産であり続けるために、そして、日本の象徴であり続けるために、私たち一人一人がもっと富士山を大切にしていかなければなりませんね。