カルシウム不足でイライラ!?
普段の生活の中で何かとストレスはつきものです。
会社での人間関係や家庭での子育てなどなど、ついつい“イライラ!”っとしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時に昔からよく言われているのが「カルシウムが不足しているからイライラが増すんだ!!」という言葉。
この言葉を信じて、イライラした時にカルシウムが豊富な牛乳を一気に飲み干したなんて経験をしたことがあるかもしれませんが、実はこれ、科学的には何ら実証されていないことのようなんです。
つまり、イライラした時にいくらカルシウムを摂取してもそれは気休めでしかなかったかもしれないということなんですね。
とは言っても、カルシウム自体は私たちにとってとても大切な栄養素であることには変わりありません。
さて、上記の通りカルシウム不足が原因でイライラするかどうかは不確かなのですが、カルシウムが不足すると糖尿病、高血圧、心臓病、肝臓病といった恐ろしい病気になる確率が高くなるのは事実です。
昔は毎日牛乳を飲んだり、いりこなどの小魚を食べて何かとカルシウムを補う機会が多かったのですが、現代ではその機会が少なくなり、若いうちからそのような病気にかかる人の割合が増えています。
そもそも、日本という国土自体に、諸外国と比べてカルシウムを摂取しづらい要素がそろっているので、意図的にカルシウムを摂取する努力をしないとカルシウム不足になりがちなのです。
日本という国がカルシウムを摂取しづらい要素として・・・例えば「水」。
日本の水は軟水が多くカルシウムを含むミネラル分が少ないので、水から恒常的にカルシウムを摂取しにくいのです。
そして、「土壌」
日本の土壌にはそもそもカルシウムが少ないため、その結果野菜にもカルシウムが少なくなり、それを食べる日本人は必然的にカルシウムが不足しがちになります。
さらに、欧米に比べてチーズなどの乳製品の摂取量が少ないという「食文化」もぇ供しています。
そこで、日本人は特に、ただ単にカルシウムを摂取するのではなくて、カルシウムの吸収をよくするビタミンBなどと一緒に摂取して、効率よく摂取する工夫が必要なんです。