さて、今日は「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の違いをお話しします。
最近では、暑中見舞いや残暑見舞いとして知人などを訪ねていったり、安否を気遣う手紙を出したりすることも少なってきたのかもしれませんが、そもそもこの2つの違いって何でしょうか?
結論から言えば、「時期」が異なります。「そんなことは分かってるよ」という声も聞こえてきそうですが、ただ明確な「時期」をきちんと把握している方は少ないようです。
そこで今回は、「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の時期についてお話します。
まず、「暑中見舞い」ですが、文字の通り「暑中」に「見舞う」ことを言います。
暦の上では小暑から大暑の間の時期をいうようですが、夏の土用(7月19日~8月6日)の時期に出すのが慣わしです。
昔からの習慣としては、相手方の地域が梅雨明けしてから土用の期間に届くように出すとされていますので、もし梅雨明けが大幅に遅れてしまうと暑中見舞いの期間は短くなてしまうということになります。
その一方で、「残暑見舞い」とは、「暑中見舞い」の後のことをいいます。立秋を過ぎると暦の上では秋になりますので、「秋になったのにまだまだ暑いですね~」という意味を込めて手紙などを送ります。
期間は立秋をすぎてからの処暑(8月23日~9月8日)までというのが正しいようです。
いろいろ暦の節気などの言葉が出てきて、かえってわかりづらくなった方もいるかもしれませんが、無難なやり方としては、8月中旬に残暑見舞いとすれば大丈夫だと思います。