みりんって、何のために使うの?
レシピを見ながらご飯をつくるとき、よく登場するのが「みりん」。
私も煮物を作る時に活用しています。
とりあえず分量通りに入れてはみるものの、どうしてみりんを使うのか分からなかったり、甘さが欲しいときは砂糖で代用している方も多いのでは?
そんなわけで今回は「みりん」にまつわる雑学について調べてみました!
◆みりんには特有の「うまみ」と「香り」がある
ただ甘いだけの砂糖に対して、みりんの風味の中で甘さの割合は半分くらい。残りの風味は、もち米や米麹に由来している複雑なうまみ成分で出来ています。料理に使えば、なんともいえないコク(かくし味、ですね!)を出したり、アルコールの働きが魚の生臭さを抑えたり、食材に味がしみこむのを助けてくれます。
あまり目立たない印象のみりんが、実はこんなにたくさんの役割を持っていたとは…! 甘さが欲しいときだけじゃなくて、積極的に使いこなしていきたい調味料ですね。
◆さっぱりした甘味なら日本酒でもOK!
米から作られる調味料のみりんですが、同じく米から作られるお酒との使い分けも難しいですよね。実は、日本酒にも少しだけ、糖分が含まれているんです。みりんの甘さも控えめですが、さらに控えめでさっぱりした味に仕上げたいときは、日本酒を使ってみましょう。アルコールを飛ばせば、上品な甘さとうまみが残ります。
お酒を買うとき注意したいのが「料理酒」。これは酒税法の対象から外すために塩分を加えていて(塩辛くて飲めませんね)、値段は安いのですが、どうしても余分な塩分が加わってしまいます。ここはひとつ、少し値段は張っても日本酒を使ってみると、料理の味がまた一段と上がりますよ。高級な日本酒ではなく、パック入りの日本酒でも大丈夫です。
◆もともとは飲み物だったみりん
元をたどれば、みりんは飲用として作られていました。江戸時代に日本酒が普及するまでは、甘みのあるお酒として好まれており、今でも飲用として本みりんを楽しむ方もいるとか。少量なら健康にも効果がありそうですが、くれぐれも飲み過ぎには注意したいものですね。