初恋をぽつりぽつりと榾明り

      はつこいを ぽつりぽつりと ほたあかり

 

 

●天草の宝~山下克己さんの絵手紙/俳句は句集「ルミナリエ」より

●季節の言葉~「「榾明り(ほたあかり)」

「榾(ほた)」とは、囲炉裏(いろり)や焚き火にくべたりする木の切れ端のこと

を言います。「榾火」は、その榾で熾した火のことであり、「榾明り(ほたあかり)」

とは、榾火によって明るく灯される空間とでも言いましょうか。榾火の燃える温か

な囲炉裏を囲んでいると、ついつい心までほぐれて、若かりし頃の思い出話など

が語られたりして・・・。日本の冬の、豊かなひとときです。

2009年01月22日更新