2012/1/22 天草の手仕事、牛深の造船所 ISHIHARA SHIPYARD
天草の手仕事
ISHIHARA SHIP YARD
本渡~新和~深海~浅海と天草の南東の海岸をドライブした。
獅子島、黒島、産島、諸浦、長島、赤島、戸島などの島々が折り重なって多島海独特の美しい景観を見せてくれる。
道路は未整備区間が多くかなりのヘアピンカーブの連続である。そのことがかえって車窓からの風景を変化に富んだものしているのかもしれない。
家の軒先いっぱいに走る冷凍車、譲り合いで何度かバックして車を交わした。みんな右手を挙げてお礼のあいさつ。たまに通る私にはかえって新鮮な感覚と日本人の礼儀正しさみたいなものを感じた。
国道266号線へ向かった。久玉町の大の浦のカーブで「ISHIHARA SHIP YARD」の看板。車を止め中へ入ってみた。そこには5人ほどのいかにも職人気質の人たちが。怒られるのを覚悟してお話を聞いた。
ここで創られているのは東北からの注文船だそうだ。3.11東北を襲った津波、その自然の災禍から立ち上がろうとする漁師の人達からの注文とのこと。
墨壺にヘラを付け手際よく厚めの板に円を描く技術者の方は失礼ながら老年の方であった。しかしへらを口に挟み次の仕事に向かう横顔が誇らしげで若々しく輝いていた。正直言って恰好良いと感じた。
19トンの船、近海の漁に使われるとの事。天草の造船の手仕事が東北の漁に一日でも早い手助けとなり、安心安全な操業とそれぞれの復興にかける夢の実現を支えて欲しいと願った。「頑張れ東北、がんばれニッポン」
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