今年も良いことがありますように
皆様明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
家から歩いて50歩程の所にある『天満宮』にお詣り。ほとんど地域以外の人の姿は見受けられませんが地域にとっては大事な氏神さまです。
菅原道真を祭神とする神社で地域では「天神さま」(てんじんさま)と呼んでいます。今でも年に二回は地区住民で「しめ縄」を練ります。
小学校のころは学校から帰るとカバンは玄関に投げ「てんじんさまに行ってくる」と言って勉強もせず神前で暗くなるまで遊んでいました。
これでは勉学の神様でも手の施しようがなかったとみえ成績はさっぱりでした。親は夕飯の支度が終わるとそれぞれ迎えに来ていましたので今でいう「放課後児童対策」のようなものだった。
しかし神社を管理していた人は実に厳しい人で名前は「関さん」。「関さんがこらした(来る)」の一声で子供達はチリジリに逃げ、石灯籠や木の陰で息を殺して隠れていました。
もう40年ほど前に亡くなられましたが今でも遺影が飾ってあります。
お年寄りに訪ねると本当に几帳面な思いやりのある区長さんだったそうです。お蔭で神社の中では雨の日など10人以上が集まって騒いでもケガをした記憶は一度もありませんし、高校生の人も良く後輩の面倒を見てくれました。
今考えれば「天満宮」が地域にあることで貴重な経験をさせてもらったと感謝しています。
①小学校、中学校、高校生と世代を超えて一緒に行動することが出来た(今でも仲が良い)
②酒臭いオジサンが祭りの時は一番偉かった(人は見た目だけでは判断できない事を知る)
③祭りの時は高齢者、若者、女性が一同に会して集まる機会が出来る(地域いコミュニティ)
④農業をされる寡黙な老人が簡単にしめ縄を作る一方私のような一般的な公務員は手伝い(知識より知恵が勝る)
⑤なんだかんだ言っても地域の心の拠り所がある(これが一番かな)
これからも「てんじんさん」を大切にしていきたい。