天草本 キリスト教布教書 公開
東京・文京区 東洋文庫ミュージアムで12月21日より、キリシタン版の最高傑作ともいわれる天草本『ドチリーナ・キリシタン』が公開されている。
1592年、キリシタン弾圧のさなかに、イエズス会の宣教師らが天草市河浦町のコレジオ(神学校)にて日本で初めて活版印刷された。
キリシタン弾圧の中で、しかも420年前に、紙は?インクは?製本は?どのようにして布教に使われたのか?江戸時代のキリシタン弾圧の中でなぜ一冊残ったのか?現在私たちは目の前にある本をとおして様々な思いを抱くことができる。
熊日新聞にも紹介された。・・・
その天草本の記事の下に気になる記事が、ドコモスマホメール障害 10万人に影響。携帯メールはいつでも、どこでも、誰とでも簡単に近況を交換できる。手紙の代わりにメール。
本も情報端末で読むことができる。文明の発達により即時性は向上した。でもそれらは後世に残っていくのだろうか?
改めて広辞苑で文化と文明を検索した。
文化とは人間が自然に手を加えて形成した物心両面の成果・・・・文明とほぼ同義に用いられることが多い。西洋では人間の精神的生活にかかわるものを文化と呼び、技術的発展のニュアンスが強い文明と区分するとあった。
文明の発展により利便性は向上した、しかし手間をかけペンを走らせ相手への思いを繋ぐひと手間が大事なのではないだろうか。
東洋文庫ミュージアムでは2月26日まで公開される。天草の文化遺産ともいえる「天草本」を是非見てみたいと思う。
東洋文庫ミュージアム http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/
天草キリシタン館 http://www.city.amakusa.kumamoto.jp/kirishitan/