染岳観音院は、941年(天慶4年)弘法大師の法孫妙覚法印の開基と伝えられている。歴史がある寺だけに境内には大木がうっそうと茂り霊気が漂っている。庭には美男蔓が赤い珍しい形をした実を付けていた。
この日は住職が竹箒で境内を清掃された後と思われ、幾重にも真っ直ぐに伸びた箒掛けのあととが美しかった。
霊場という厳しいイメージとは別に若い男女の縁結びのご利益があるという。
この観音が修復されるとき、長崎の仏師に観音像を彫刻させ元の観音様の本尊を体内に刻み込ませたことから、ハラゴミ観音と呼ばれ安産や男女縁結びの仏様として信仰されてきたということかららしい。
車を降り少し汗をかきながらゆっくりと歩めば、普段気付かなくなっている自然への畏敬や澄んだ自然の気配などを感じるのもいいものです。 |