2011/11/23 うらを見せ表を見せて散る紅葉
染岳山の山紅葉が色づき始めました
秋の深まりとともに全国的に紅葉狩りのシーズンを迎えている。
私が毎年楽しみにしているのは、染岳山の山モミジである。ここのモミジは山の登り口付近は紅く、頂上付近に近づくと黄葉である。
今日は曇り空で、くっきりとした紅葉は残念ながら見られなかったが既に色づき始めていた。
「うらを見せ表を見せて散る紅葉」は、天保二年(1831年)にこの世を去った良寛さんが、死期をさとったとき、のちに死に水をとることとなる貞心尼(ていしんに)に向かって呟いた言葉だという。
自分はもう隠すものは何もない。うらも表も全てあからさまに見せて生きてきた。思い残すことはなく、今はただ散るばかりである。
私たちは地位や権力、出世や名誉などというものを気にしながら生きている。
良寛さんのように風のように水のように自然体で生きることは、今の世の中では難しいことかもしれないが、たまには自然と向き合い澄んだ空気の中で、ゆったりとした気持ちで紅葉を楽しんではどうだろうか。
次の11月26日~27日の土曜、日曜が見頃を迎える。
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