今日は家族に時間を貰い、一人で天草第一映劇へ行きました。今年のシネマパラダイスのテーマは~明日のために~と題して、戦争、平和、愛、そして、明日へ生きるための希望を感じさせてくれる作品を中心にセレクトされているとのことです。
今夜は長野県大鹿村に300年にわたる「大鹿村歌舞伎」にまつわる村人たちの悲喜こもごもの物語を、原田芳雄さん主演で上映された「大鹿村騒動記」。原田さんは本年7月19日午前9時35分、享年71歳にて永眠されましたが、主演俳優として変わらぬ魅力を存分に放っておられました。
また、主題歌はお亡くなりになった忌野清志郎さんの「太陽のあたる場所」です。エンディングであの元気な声が聴けました。CDやDVDで一人で映画を楽しむこともいいことですが、たまには、知らない者同士が隣り合わせに座り、同じ時間を共有しながら大スクリーンで映画を楽しむこともいいものです。
第一映劇は、小さな地方の映画館ですが、天草映画祭をとおして高倉健さん、宮沢理恵さんも舞台に立たれた映画館です。また天草市出身の小山薫堂さんが脚本され、アカデミー賞を受賞した「おくりびと」を、アカデミー賞を受ける前から上映されるなど地域に密着した映画をセレクトして上映される映画館です。
天草市は小さな地方都市でありますが、映画館は都市の文化度のバロメーターといえると思います。これからも素晴らしい映画を上映して欲しいと思います。
これからの天草シネマパラダイス2011では、役所広司さん主演の東京都知事が「原発を東京に誘致する」と提案したことから起こる騒動「東京原発」から、ラブストーリー「ヘブン」、ケビンコスナー主演のキューバ危機を題材にした「13デイズ」など面白い映画が目白押し、さらに料金も1000円ほどとお得です。
秋の夜長、たまには自分だけに時間をつくってスクリーンの中に溶け込んでみてはいかがでしょうか。帰りに見る景色や何気なく通った路地が何か違う。気が付けば自分自身がさっき見た映画の主人公のように歩いていました。映画って本当に良いものです。
天草第一映劇 ⇒ http://daiichieigeki.iinaa.net/
大鹿村 ⇒ http://www.vill.ooshika.nagano.jp/ |