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ガルニエ神父の思い今も

夕闇に包まれて

 

 

 天草西海岸をドライブ大江天主堂に立ち寄った。教会はフランスのガルニエ神父が建てられた。

 

 司馬遼太郎の街道をゆく・島原天草の諸道にも紹介されている。

 

 いまこの地で、聖者のように追慕されているルドヴィコ・ガルニエ(1860~1940)という神父が赴任するのは明治25年である。・・・・・この方は80歳でなくなるまで、一度もフランスに帰らず、この山の中に居続けたのです

 

 同じ服を着て、食べるものはカライモとネギだけでした」死ぬときも、かたわらのひとたちに「私の墓はよか石で造るに及ばん。そぎゃん金が有ったら、病人や暮らしに困っている人にやってくれ」という意味のことを言い残した。(街道をゆくより)

 

 夕闇に浮かぶ大江教会は今もひっそりと村の各家庭の団欒を見守っている様である。

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