温風至 あつかぜいたる

七十二候だより いのちの暦 [第64回]
第三十一候 小暑 初候
温風至 あつかぜいたる
第三十二候 小暑 次候
蓮始開 はすはじめてひらく

このお便りが2年目に入ります。

「第三十候の『半夏生(はんげしょうず)』で、
まる1年、続いたことになります。
今度の『温風至(あつかぜいたる)』から2年目です」

なんとなく、そろそろかなとは思っていましたが、
やっぱり! 
係の方が教えてくれました。

1年を続けることができた、
ということは、
原稿を受けとめ、ブログの形にしていただく
何人もの方がいてのことだと、よくわかります。

そして、読んでくださる方がいてのこと。
お読みいただいている方に
あらためてお礼を申しあげ、
1年続いたうれしさを共にできればいいなと思います。

第三十候の「半夏生」を読んで、
友人がすぐにメールをくれました。
テレビで、山形には
「半夏(半夏生)の一つ咲き」という言葉が
あると伝えていて、その番組に感動したというのです。

「半夏生」は夏至から11日め、新暦では7月2日ころにあたり、
そのころ、紅花が一輪だけぽっと咲くことを
「半夏の一輪咲き」と、昔の人は言ったのだそうです。

そして「半夏生」を境にして、
次々に紅花は花を開かせ、
辺り一面を紅黄色に染めていくのだそうです。

この、紅花の不思議な花の開き方を
昔の人は天の巡りに合わせたということは、
それだけ七十二候が身近で
あったということでしょうか。

あるいは、この「半夏生」のころには、
各地でそうした、さまざまな変化が
見られたのかもしれません。
大きな節目として覚えておこうと思います。



お茶やさまざまな料理教室でのレッスンなどで、
何年も続けていらっしゃる方がいらっしゃいますね。
ついこないだまでは、そうしたことに
ずいぶんと悠長なこと、と思っていましたが、
こうして、ささやかな勉強を始め続けてみると、
繰り返していく“やめられない楽しみ”がわかります。

「半夏生」のあと、十一節気、小暑、「温風至」から、
また1年、始めます。

始まる、開く、という言葉が使われることの多い
七十二候ですが、
第三十一候の温風は、“至る”です。
いよいよ暑くなりますよ、ということですね。

そうして、第三十二候は、「蓮始開(はすはじめてひらく)」。
梅雨が明け、大暑へと向かっていきます。
「毎日が発見」7月号の表紙のように
夢のような夏をつくりたいと(暑い、暑い、ばかりではなくね)、
そのためには元気でと思います。

2年目に入った<七十二候だより>
みなさまのお話も聞かせてください。


片寄斗史子


毎日が発見

お問い合わせは
「天草を結ぶ会(あまゆい)」
amayui@aromaherb-coo.jp

アロマ&ハーブCOO
090-8419-0669 平方久惠

希望屋
090-9074-9646 中野千惠香
2015年07月14日更新