七十二候だより いのちの暦 [第77回]

第五候 雨水 次候
霞始靆  かすみはじめてたなびく

第六候 雨水 末候
草木萠動 そうもくほうどうす


花屋さんでもお花見

大きなこぶしの木に白い花びらが
はっきりと目に見えるようになりました。

視線を下に落とせば
梅の木の下など、ひと足早く
青々とした草むらが目に鮮やかです。

冬の乾いた空気に湿り気が増え、
霧や靄がかかり、
ひと雨ごとに気温が上がり、
人間もですが、植物にとっても、ひと心地。
うれしい季節です。

畑の脇には、仏の座。おうちの玄関にはパンジー。
あちらこちらで、きれいな色の春の花を
楽しむことができます。

すてきな花屋さんを見つけました。
東急・東横線の「学芸大学前駅」、
西口商店街のはずれ、
駒沢通りにぶつかるところの、
「花善 Hanazen」。
仕事先に行く通りにありました。

広い間口の入り口に、
球根がついたままのムスカリやチューリップが
サイズに合わせたガラス瓶に飾ってあります。

仕事を終えて帰り道。
中に入ると、壁にそって、
スイートピーやヒヤシンス、クロッカス。
切り花のパンジーの束がほわほわと
優しげです。

丈の短い春の花は、どの季節よりも
色がさまざま、かわいらしいことです。
「かわいいな」と、ふと漏らすと
「春の花はどれもかわいいですね」と、お店の方。

オーナーらしき方の笑顔に甘えて
ギャラリーのような空間で
ゆっくり全部の花を眺めさせてもらいました。

思いがけず気の利いたお花見になり、
卓上に一輪、ミニカトレアを、
キッチンに蕗の薹を2輪、
遠いわが家までの荷物にならぬよう
バッグにひょいと入れられるおみやげにしました。

蕗の薹を選びながら、
「飽きたら食べられますね」と言うと、
「食用ではなく、さし花用ですから、
薬も使ってるし食べないほうがいいですよ」

確かに、ずんぐりと地に根を下ろした姿ではなく
茎が長くスマートです。
写真でお見せしますね。



蕗の薹

桜の季節までにも
あちらこちらで、お花見楽しんでください。


片寄斗史子


毎日が発見

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2016年03月01日更新