美しい景色!おいしい食べ物!人情味厚い住民!私たちのふるさと上津浦は素晴らしい地域です!しかし、その大切なふるさとがピンチです!

 以前にもお知らせしましたが、2000年(12年前)に1,215人だった人口は(現在は900人ぐらいだと思います。)、2035年(23年後)には352人まで落ち込むことが推計されています。その時の高齢化率(全体に占める65歳以上の割合)は56.8%!約6割が高齢者ということになります。

 私たちの大切な上津浦の未来はどうなっているでしょうか?

 美しい田園風景は・・・村祭りは存続しているのか・・・若い人やこどもは住んでいるのか・・・

 

老岳 

               ふるさとの山「老岳」

 

過疎対策の特効薬は企業誘致だと思います。しかし、企業が誘致できるほど条件がいい場所だったら過疎にはならないのかもしれません。有明町の時代から企業誘致には取り組んできましたが、地理的条件から困難なのが現状です。

 現在の急激な人口減少と高齢化を打開するためには、企業誘致以外の方法で、移住民をいかに受け入れるかが鍵になると思います。

 盆踊り大会で、帰省された出身者と交流を深め「定年したら帰ってこいよ!」と呼びかけることも大切なことです。老岳ウォークで地域外の方に上津浦の魅力を伝えることも大事なことです。花壇に花を植えて美しい地域をつくることも重要なことです。地区振興会の取り組みは、ふるさと上津浦にとってどれも重要な事業なのですが・・・あまりにも急速に進む人口減少と高齢化には、その効果が現れる前に、こういった事業そのものが存続できなくなる可能性があります。

 もう少しダイレクトに、上津浦以外の住民と交流する事業を行い、将来の移住・定住に繋げて行くことを、できるだけ早くはじめなければならないのかもしれません・・・

 

 ○○ツーリズムを学ぼう!

みなさんは、「グリーンツーリズム」や「ブルーツーリズム」といった言葉を聞いたことがあると思います・・・

 これは、都市住民が、農村や漁村にホームステイ(民泊)して、農作業や漁業を体験したり、その地域の歴史や自然に親しむ余暇活動をいい、農漁村が舞台となる体験型の観光だといえます。

 上津浦の新たな産業創出の可能性として、この、グリーン(ブルー)ツーリズムを考えてみてはどうでしょうか?

 なぜ上津浦で○○ツーリズムかというと・・・

 

 0817 浦和小学校稲刈り 048

      稲刈りを体験する浦和小のこどもたち

 

 ツーリズムによる上津浦活性化のシナリオ

 

一、上津浦には田舎づくりの大きな家がたくさんある。

また、こどもたちが出ていったため部屋が余っている。

 でも、ときどきこどもたちが帰ってくるので布団はあるのでいつでも人を泊めることができる!

 

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二、民泊客を受け入れる。

このことにより「生き甲斐」がうまれる。

収入も増える!農漁業も手伝ってもらえる!

 

   

三、民泊客に村祭りなどに参加してもらい、交流が深まり、親戚のようなつきあいが始まる!

 

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四、さらに交流が深まり、いつしか民泊客は上津浦のことを「ふるさと」と思うようになる!

 

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五、そして、いつかは上津浦に住みたいと思うようになる!

 

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六、上津浦へ移住する人が現れる!

 

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七、こうして上津浦の人口減少に歯止めがかかり、地域が活性化する!

 

っとまぁこんなにうまくいくとは思いませんが・・・までいけば上出来だと思います!

 

1021 上津浦村祭り 021 

          村祭りの神幸行列

 

それよりもなによりも、○○ツーリズムに取り組むかどうかは別として、まずは先進地を見にいってみてはどうでしょうか?

ということで、次の先進地研修先は、大分県宇佐市安心院町の「安心院町グリーンツーリズム研究会」にしたいと思います。

 

安心院 地図 

 

前置きが長くなりましたが、安心院町グリーンツーリズム研究会は、1996年に発足し、「農村民泊」に全国で初めて取り組み、都市と農村が交流するグリーンツーリズムの先駆けとして注目を集めてきたところです!

研究会会長さん曰く、農家民泊をはじめたばかりの頃、修学旅行を受け入れたときに、「別れ際にほとんどの生徒が涙をこぼす。これを見て、この先すごいことが起きると、農家民泊の将来性を感じた。」とおっしゃっています。当初8戸で試験的にはじめた民泊の受け入れは、平成22年には延べ約8,00016戸の家庭で受け入れ)の実績を残しました。ここまでいくと確かに一つの産業だといえます。まずは、農家民泊を体験してみましょう!

来年の2月2日(土)~3日(日)の2日間で研修したいと思います。参加希望の方は、1228日までに、上津浦公民館に申し込んでください(上津浦の方に限ります。念のため!)。参加負担金は、一人あたり3,000円。残りは全て地区振興会が負担します。上津浦活性化のヒントがあると思いますよ! とくに、民泊成功の鍵を握るのは女性です!たくさんの応募を待っています。

なお、参加される方には、後ほど詳しい日程等をお知らせします!

        

 

2012年12月03日更新