やがてご遺族の皆様が戻って来られました。喪主のご長男の滋さんとご長女の弘子さんに改めてお悔やみを申し上げました。ご参列の方々の中には、私を覚えていてくれた方もいらして、日本酒、ワイン、ビール、肴も盛り沢山、照子さんを偲ぶお話は尽きませんでした。滋さんにお渡ししたいものがありました。告別式には参列出来きないので、私の彼女に抱く長年の感謝の思いを桜の花に託し、お手紙とテープ、(照)の文字のゴム印を入れた封書をお渡しして、私の弔辞として皆さんに是非聴いて頂きたい、とお願いしました。夜も更けて雨がバラバラと落ちて来ました。彼女とのお別れの涙です。タクシーの窓から眺めた多摩川対岸の灯りが瞬き消えて走り去りました。



2023年03月18日更新