七十二候だより いのちの暦 [第73回]
第五十九候 小雪 次候
朔風払葉 さくふうはをはらう

飛び猫のカレンダー

朔風は、北風のことです。
虹を見ることがなくなり(第五十八候)、
北風が木の葉を払うころになりました。

それより心が騒ぐのは、
もう12月が始まったということ。
お元気でいらっしゃいますか。

暦をめくり、神棚や仏壇を
気持ちばかりでもきれいにして
近所の神社にお参り、というのが、
私のささやかな「おついたち」でしたのに
すっかり、昨日と変わらぬ
月替わりになってしまいました。

それでも無事である、ということは
ありがたいことです。
でも、年越しの準備はどうしましょ……。

10月から、毎日新聞で毎月第2日曜日、
「また、明日ね」というエッセイ
(と言うのは気恥ずかしいですが)を
書かせていただいています。

「また、明日ね」というのは、
私の所属するオフィスで飼うことになった、
「幸吉(こうきち)」という
“マルプー(マルチーズ犬とトイプードル犬とのハーフ)
との1日の終わりの挨拶です。




挨拶が終わると、幸吉は明日の朝までひとりで
オフィスで寝ます。朝、みんながやってくるまで。

毎日のお別れは切なく、
来たばかりの子犬のときは
帰ろうとすると、猛烈な勢いでドアをめがけ、
つくづくと「いなくなる」ことが
嫌いなんだなと、よくわかりました。

今では“わかっている”風ではありますが、
よくはわかりません。ただ、
「いなくなる」という状況は大変ですが、
「いない」という状況は大丈夫なようなのです。

幸吉は、いろいろな行動で私の心を刺激し、
話せばきりがありませんが、
俗に言われる犬派、猫派は余り関係がないなと
最近思うようになりました。

室内犬だからか、寒くなってきたら、
幸吉も猫のように器用にまるまって
寝るようになりました。

起きれば、猫とまったく同じ、
手足をノビノビさせ、「ニャオ~ン」とは
言いませんが、そっくりです。

二本の脚で立って伸びるのも猫そのもの。
猫を飼った経験はありますが、犬は初めてなので、
どっちもかわいいと、なんだか安心しました。

私は、毎日、幸吉の住まいであるオフィスと
「毎日が発見」の発行元である
KADOKAWAの編集部とを行ったり来たりしていますが、
そんなふうに思っている、つい2、3日前のこと。

KADOKAWAのロビーで
かわいい新刊が見本として並べられているのを
見つけました。

『飛び猫』と、ふくろうのフクと猫のマリモの
『フクとマリモ』の、カレンダー・ブックです。
どちらも有名らしいのですが、ご存じですか。

飛び猫のおなかは幸吉のおなかと似ていますし、
マリモの眠る顔は幸吉そのものです。

いずれも写真家の五十嵐健太さんの作品。
神さまは、どうしてこんなにかわいい姿を
させちゃうのでしょ。

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飛び猫カレンダーBOOK 2016

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詳しく知りたい方には かわいいサイズの写真集があります。






いずれも五十嵐健太さん撮影 KADOKAWA発行です。


片寄斗史子



毎日が発見

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2015年12月04日更新