七十二候だより いのちの暦 [第75回]
第六十七候 小寒 初候
芹乃栄 せりすなわちさかう
特に1月は明るく賑やかに。
正月三が日が過ぎると「小寒」。
二十四節気の二十三節気に入って、
寒の入り。
このあと二十四節気の「大寒」へと続き、
節分までが、寒の内。
1年中で一番寒い日が続きます。
ところが、東京の三が日は春のよう。
1週間が過ぎても、風がなく陽射しが強いのですから
初春どころか、春そのもの。
あけまして おめでとうございます。
昨年は、この「七十二候だより」におつきあいいただき
本当にありがとうございました。
正月とは1月のこと。
7日は七日正月で、15日は小正月、女正月。
20日は二十日正月で、最後が末日の晦日正月。
1月は、お正月がいっぱい。
だから、どんなに寒くても、
明るく賑やかに、せっせと働きましょう、と
暦は語りかけています。
その証拠に、この寒い時期の中で
七十二候は、芹が盛んに生育することや
一つ前の六十六候では「雪下出麦」、
このあとも、植物や生きものが胎動することに
注目しています。
巡りは後ろへとは進みませんから
次の時間の気配を探すことが
賢明というものだと、昔の人は、
きっと言い聞かせながら暮らしていたはず。
我らも倣って、また1年、元気でまいりましょう。
1月はまた、五節句の始まりです。
3月3日の上巳(じょうし)
5月5日の端午(たんご)
7月7日の七夕(たなばた)
9月9日の重陽(ちょうよう)
はわかりますが、では、1月はいつ?
何の節句でしょうか?
正解は、
1月7日、人日(じんじつ)の節句。
七草粥は、豊作、無病息災、長寿を祈る
節句の御膳だったのです。
奇数の重なる日に、
季節の植物を用いて邪気を祓うのが節句。
七草粥のわけはわかりましたが、
なぜ、1月だけ1日ではなく、7日なのでしょうか。
1月1日は特別の日なので、
7日になったわけですが、
なぜ、7日になったのでしょうか。
答えは、7日は人日、人の日だからです。
古来中国では
1日は鶏、2日は狗(いぬ)、3日は猪(豚)、
4日は羊、5日に牛、6日は馬、
7日に人、8日に穀の吉凶を占い、
殺生を禁じたのが由来と言われています。
人日のわけを知ると、
7つの生きものと1つの植物のことに
思いがいくのでした。
片寄斗史子
毎日が発見
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2016年01月09日更新