七十二候だより いのちの暦 [第69回]
十四節気 処暑
 
第四十候 処暑 初候
綿柎開 めんぷひらく
第四十一候 処暑 次候
天地始粛 てんちはじめてさむし
第四十二候 処暑 末候
禾乃登 こくものすなわちみのる


十三節気の、初候、次候、末候を終えて、
それきり失礼して、
勝手にお休みをさせていただきました。
すみません。

理由は、
19日(土)を入れて連続4日間ものお休みが、
ちょうど「毎日が発見10月号」の
配送などの日程にかかるため、
通常より短い制作期間のため、
追いつめられていたのでした。

というより、まあ、いろいろありまして。
情けないことですが、
もう、追いつかなかったのでした。

こんなに長くお休みをすると
なかなか復帰が難しいなあとウジウジしていたら、
毎回、進行をしてくださっている方が
「お忙しいとは思いますが、連休の前には配信したいですね」と
何も聞かずにおっしゃったのでした。

それで、原稿を渡さなかったらいけませんね。
というわけで、気を取り直して取り組みます。


                                    地湧金蓮 photo by tieka

お休み中の8月末から9月の初旬は、
十四節気 
初候 綿柎開 めんぷひらく
次候 天地始粛 てんちはじめてさむし
末候 禾乃登 こくものすなわちみのる

綿を包む萼が開き始め、稲が実りの季節を迎えるころは、
暑さも落ち着き万物が改まるとされる時期。
ちょうど秋雨前線が現われ、
大陸の冷たい空気を運んできます。

今年の9月は急に涼しくなり、
七十二候の暦が教えるとおりに
大雨となりました。
みなさまに被害はなかったでしょうか。

そもそも「処暑」の「処」には
「止まる」という意味があります。
暑さが止まるとき、私のお休みも止まり、
ここからが、この節気の好きなところですが、
「万物が改まるとされる時季」。

暦はやはり、いつでも、こうして
改まる、と励ましてくれます。
スッスッと、ものごとを運べない私も、
改まる万物のもと、虫の音を頑張れと聞き、
何があっても暦とともに前を向いて
いかねばと思います。

もちろん、あなたもですよ。


片寄斗史子


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2015年09月19日更新