ぽにょにょの指令はますます細かくなってきた。
新しい指令に体が馴れてくると、次の指令が飛んでくる。
しかしもう少し、ましな指令がほしいものだと思ってしまう。
たとえば、司法試験に合格するよう勉強に励むとか。
ホノルルマラソンに挑戦するとか。
そう思いながらぽにょにょを見たら、
ニヤニヤしながらぽにょにょが言った。
「はい、新しい指令よ!毎日人の喜ぶことをして
相手からお礼の言葉をもらう!」
「喜ぶことをするのはわかる。けど、いちいちお礼の言葉を期待して
何かをやるのは、おかしいんじゃないの?」
なんとなく納得できない。
お礼を期待する行為なんて、薄汚なくてやだ!
なんて私が反抗しても無駄だった・・・・・。
お尻を振りながら、ぽにょにょは部屋を出て行った。
「ぽにょにょには、勝てないな・・・・・。」
外は雪が降っている。
さむいな~。ぽにょにょは外で寒くないんだろうか。
2010年04月04日更新