1997年、平成9年1月31日、川崎市立井田病院で夕刻主人が旅立ちました。24回目の祥月命日です。岡山の知人から今年も主人を悼むお花が届けられました。毎年欠かさずに送られてくるお花を仏前に報告して、あの日、あの時を思い返しています。命運は計り知れなく、生まれた時に授かっている、と瀬戸内寂聴さんは書いています。学生時代に盲腸の手術をしただけで元気な主人が、発病したったの二か月で逝ってしまい、病の多かった自分が生き長らえている現実、雲一つない青い空、葉を落とした木々に飛んできて、飛び交うヒヨドリの番いの動きを追いながら、穏やかな笑顔が素敵だった面影を偲びました。

1月31日
2021年02月04日更新