9月27日、7月に奈良で凶弾に倒れた安倍元総理の国葬が東京武道館で厳粛に執り行われました。2時からのNHKの中継を終始視ました。十数億の費用をかけ、賛否両論、国葬反対のデモの群れ、弔問の海外からの要人、多数、何キロも行列ができた一般人の献花、沢山の人達の弔意に安倍さんはどんな思いを抱いたことでしょう。粛々と進行する中、友人代表として弔辞を述べられた菅義偉前総理、自分よりも若い8年7か月の日々を苦楽を共にした盟友に先立たれた悲しみにあふれていました。「七月の、八日でした。」に始まり北朝鮮の拉致問題、3時間に及ぶ焼き鳥屋でのエピソード、欠かさずに一日に1度、気兼ねのない話を交わしたこと、などなど。議員会館の主のいない1212号室の机上に残された読みかけの本、岡義武著「山形有朋」、ここまで読んだ、という最後のページには折目があって、マーカーペンで線を引いたところがありました。印をつけた個所には、山形有朋が長年の盟友、伊藤博文に先立たれ故人を偲んで読んだ歌がありました。(かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ)菅さんはこの歌くらい今の自分の思いをよく読んだ一首はありません、菅さんの思いがこもった弔辞に泣けました。今日も秋晴れの空は高く、窓近くにトンボが飛んできてホバリングを繰り返しています。時は、流れゆく河のように留まることなく過ぎ去ってゆきます。菅さんもお元気で政界でのご活躍をお続けください!安倍元総理のご冥福をお祈りします。 合掌。

国葬

2022年09月28日更新