2012年12月16日

              『AMAKUSAシーサイド広告社』

          これは それぞれにワケあって 都会から天草にUターンしてきた

          若者たちが力を合わせて 就職難の故郷で起業するために

          奮闘する物語です( フィクションなのに ノンフィクションっぽいッ!)

          彼らとは反対に 天草から都会への進出を夢見る若者も 彼らと深く

          関わっていきます・・・ 物語のテーマは 《天草の宝》!!!

          彼らは 故郷天草の宝を見つけることができるかな?

 

        第五回 「とりあえず 広告代理店!?」 

                              文と絵&ストーリーテラー☆K(ケイ) 

ホソカワ「 おい、モリシマ~~ 

まだ電話 終わりそうもないなあ~~ 」

 

蘭「 ん~~ なんだかねえ~~ 」

 

ホソカワんじゃ オレ 行くからな~~

 午後の講義が そろそろ始まるし~~

今日出席しないと 単位落としちゃうしな 」

 

蘭「 ああ ガンバレよ~~ ホソカワ 

じゃあな・・・ あ!」 

 

織田「 モシモシ・・・ モリシマくん? 」

 

蘭「 ・・・ ハ、ハイッ  モリシマです・・・ 」

 

織田「 オダだが・・・ ハシバさんから

いろいろと説明があっただろうけど・・・

まあ、そういうことなんだが~~ 」  

 

蘭( どういうことだよ~~ )

 

織田「 昨日 キミを見送るために 戸外でバスを

待っていた時 すっかり身体が冷え切ってしまってね 」

 

蘭( だから~ 見送ってくれなんて こっちは

頼んでないってば~~ )

 

織田「 それで キミと別れた後 バスセンター

近くのホテルの喫茶室で みんなでコーヒーを・・・

いや、女の子たちは カフェラテだったかな~~ 」

 

蘭( 女の子たちが 何を飲んだかなんて

どうでもいいってば~~ ) 

 

織田「 そこで 天草にUターンしてきた者同士

話が盛り上がってね・・・ 」

 

蘭( 最初から 意気投合してたじゃん! )

 

織田 やっぱり キミのことが イチバン

話題になってたぞ~~ 」 

 

蘭( 欠席裁判かよ~~ )

 

織田「 で、女の子たちが ペンションの話に

興味を持って ぜひ見てみたいと言い出して・・・

僕たち男性三人も かなり関心はあったんだがね

そしたらハシバさんが 喫茶室にあった電話帳で

ペンションを取り壊す業者を探し出して それで

ペンションの場所が 判明したんだよ~~

その日は そこで一旦 解散したんだけどね・・・ 」 

 

蘭( 解散って・・・ どんな会なんだよ~~ )

 

織田「 モリシマくん? 話 聞いてるかい? 」 

 

蘭「 あ、ハ・・・ ハイッ! 」(汗)

 

 

織田「 それで 今朝集合して ハシバさんの

車に同乗して ここまでやってきたというわけだ 」 

 

蘭「 はあ~~ 」

( みんなで 西海岸まで ドライブを楽しんだだけ

じゃないのか~~ ) 

 

織田オーシャンビューの なかなかいい

ペンションじゃないか~~♪

仕事を探していたんだが 五人とも 住む所も

探さなきゃいけなくて・・・ タイミングよかったよ 

で、キミの伯父さんにお会いして あの建物を

シェアハウスとして借りることにしたんだ  」

 

蘭「 はあ~~???  

伯父サンが よく 承諾しましたよねえ~~

シェアハウスって・・・ つまり 同じ屋根の下で

男女が共同生活するわけでしょ~~? 」

 

織田「 ペンションの客室として使っていた

んだから 部屋には ちゃんと鍵がかかるし・・・

別に問題はないだろう?  アパートと同じだよ!

ん!? なんか ヘンなこと 考えていないかあ~~?

ココだけの話だが あの子たちに 女性としての

魅力を感じるかっていうと~~ それは おそらく

ないと思うよ~~   僕たち三人はね・・・ 

ああ アチラが 僕たちに興味を持つかどうかは

また別問題だけど・・・  アハッ! 」 

 

蘭「 それって ゼッタイに ココだけの話に

しといたほうがいいですよ~~(汗)

女の子たち 傷つきますから~~ 

あの~~ 台所も 食堂も トイレも お風呂も 共同で

使うことになるんですよお~~

シェアハウスは アパートとは全然違いますって! 」 

 

織田「 まだ何も始まってもいないのに なにを

グダグダと取り越し苦労してるんだ?

キミ~~  若いのに ずいぶんと心配症だな~~

僕たちがここに住めば 建物も取り壊わさなくても

いいし・・・ 異存はなかろう?

キミも 喜んでくれると思ったんだがな~~

 

蘭「 ええ ・・・ まあ ・・・ 」 

( そりゃあ~~ そうなんだけど・・・ )

 

織田「 で、キミの部屋も ちゃんと確保して

いるから 大学の休みの日などは 遠慮なく帰って

くるといいさ~~

二階のいちばん奥の角部屋でいいよな? 」

 

蘭「 遠慮なんかしませんよ!僕の実家です! 

え? 二階の角部屋?   だって 僕の部屋は~~! 」

  

織田「 ああ、一階の食堂の奥の二間続きの

部屋だったな・・・ お父さんと暮らしていたんだよな

あの部屋は 僕が使わせてもらうことにしたよ

二階の客室はツインだけど やはり手狭だしな 」

 

蘭「 そういえば みなさん 天草にUターン

してきたんですよね~~

だったら 実家は 天草にあるんでしょ?

なんで 実家に戻らないんですか?

実家から 新しい職場に通えば 経済的にも

楽なのに~~??? 」

 

織田「 ・・・ん、まあ~~ それは その~~

それぞれ 大人の事情ってものがあるようで・・・

とにかく みんな このペンションが気に入った

ってことだよ!

 ここを拠点にして 仕事探しをしたいそうなんだ 」 

 

蘭「 あのお~~ オダさん?

二階の客室では 手狭だって言いましたよね~~

一階の部屋で 何かされるんですか? 」

 

織田「 ああ、ハローワークで 職探しをして

みたんだが なかなか希望どおりにいかなくて・・・

それで僕は とりあえず 広告代理店を やってみよう

かと思ってるんだが・・・ 」

 

蘭「 とりあえず・・・ 広・告・代・理・店!?

え? えええ~~!!!」 

 

広告代理店って・・・ 天草で???

それも 西海岸で??? 

えええ~~!!!

なんで?  なんで?  なんで?   

 

                           To Be Continued !                          

 

                                             *おことわり*

      地元天草が舞台の物語の性格上 実在の地名 ・施設名などが

      登場しますが これは あくまでフィクションです