外観上のデザインはもちろんのこと、断熱性や遮音性といった性能面でも重要な要素を持つ「窓」。

今回は、色々な種類の窓についてご紹介します。



窓には、3つの機能があります。


①採光

②通風・換気

③眺望


建物それぞれに合った性能が求められるのですが、日本の場合は夏の高温多湿の気候への対処方法を考慮し、通風性を重視して窓の面積が比較的大きくなっています。

ところが断熱性能に劣り、冬は寒く夏はエアコンが効きにくいといった問題が起こっていました。

近年では、そういった問題に対処するための様々な機能を持ち合わせた高性能な窓が発売されています。


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◆引違い窓

引違い窓

日本では最も一般的に使われている形です。

ガラス面積や開閉面積が大きいため、かつては隙間が生じやすく断熱・遮熱性能が厳しかったのですが、最近は改良が進んでいます。


(アドバイス)

一般的なアルミサッシには気密性を高めるための「クレセント」と呼ばれる締り金物しか付いていないことがあるので、防犯性能を高めるために補助錠等をつけると良いでしょう。



◆はめ殺し窓

はめ殺し窓

開閉のできない、主に明かり取りのために使われています。「フィックス(Fix)」と呼ばれることもあります。

吹き抜けの上部に取り付けることが多いです。







●メリット

 形の自由度が高い。

 角型や丸型など、デザインを重視して採用されている。


●デメリット

 開閉ができないため、掃除が困難。


◆外開き窓

外開き窓

左右どちらかを軸にして一方に開きます。片開きと両開きがあります。


(アドバイス)

洋風な雰囲気にしたい場合は、両開きタイプを選ぶとイメージが変わります。




◆内倒し窓

内倒し窓

室内側に向けて倒れるようにして開きます。窓に手が届きにくい場所向きです。








●メリット

 内側に倒れるために物の落下防止に優れている。


◆滑り出し窓

滑り出し窓

内倒し窓・外倒し窓がサッシの上側が開くのに対して、滑り出し窓はサッシの下側が開きます。








●メリット

 気密性に優れている。

 断熱性能を高めた木製サッシなどに採用されている。


◆折りたたみ窓

折りたたみ窓①  折りたたみ窓②

窓を全開にしたい場所に使われます。

「全開口サッシ」とも呼ばれており、両脇にたためるタイプもあります。








●メリット

 窓が大きく開けられる。


●デメリット

 網戸が取り付けにくい。


◆上げ下げ窓

上げ下げ窓

欧米では最も一般的に使われています。


「片上げ下げ窓(シングルハング)」・・・上下2枚のうち片方(下側)だけが動くタイプ。

「両上げ下げ窓(ダブルハング)」・・・両方動くタイプ。

「バランス上下窓」・・・上下が同時に動くタイプ。




●メリット

 気密性が高い。寒冷地に適している。


◆回転窓

回転窓

縦軸と横軸の回転窓があります。









●メリット

 気密性・水密性に優れ、ガラスの清掃もしやすい。


●デメリット

 カーテンや網戸の取付が難しく、住宅に採用するのは一般的ではない。


◆ルーバー窓

ルーバー窓

ハンドルを回すことでガラスの羽の角度を変えて開閉します。

「ガラリ窓」や「ジャロジー」と呼ばれています。








●メリット

 通風量が多い。


●デメリット

 気密性に劣る。防犯性が低い。


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以上、いろいろな「窓」のご紹介でした。

引違い窓以外にも、みなさんのお家やお店などで見かけたものがあるのではないでしょうか?

目的に合わせて選び、効果的に窓を取り入れて快適な住まいづくりにしましょう!

2020年03月06日更新
キーワード:  天草 スマイルホーム