NPO法人天草青少年アカデミーのホームページ
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/MyHp/Pub/Default.aspx
NPO法人天草青少年アカデミーのホームページ お知らせ一覧
ja
-
第3号 カンボジアへ不要の楽器を送ろう 天草音楽館
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=2862&Pg=1&OsNo=4
2008-05-16T09:47
カンボジアの盲学校にたて笛送ろう(熊日新聞5月16日)
新聞記事を紹介します。お受け取り方法は以下のとおりです。
①直接ご持参または郵送して頂く 〒861-2104熊本市秋津3丁目4-3
②熊本市水道町県民交流館9Fパレアルームの「熊本教科書点訳会」のメールボックスに入れて頂く
③天草音楽館の事務局長楠本千秋市会議員へお渡し頂く
④松崎または代理人がお受け取りに赴く
ここをクリックすると記事が見る事ができます。
熊日新聞5月16日熊日新聞5月16日
宜しくお願いします。
平成20年5月1日 天草音楽館に協力される演奏者を紹介します1.豊田 隆博さん 熊本市在住 ピアニスト(プロ) 参照:http://homepage3.nifty.com/toyoda-jazz/ *ここではライブが聞けますよ。
2.安藤正太郎さん 愛知県在住 バイオリン(プロ) 参照:yahooで「安藤正太郎」と検索してみて下さい。 *多くの方々がコンサートの報告を出しておられます。
3.浜崎こころさん 天草市在住 ピアノ(プロ) 参照:プロフィールは不要だと思います。 *有明町の「サンタマリア館」がホームグランドです。
4.安田 知博さん 京都府在住 尺八・司会(プロ) 参照:http://kunjuan.jp/i/kunpro/yasuda.html *尺八の名奏者ですが司会をさせても一流ですよ。
5.飯嶋 輪くん 熊本市在住 バイオリン(学生) 参照:プロフィールを見て下さい。
お問い合わせE-mail:matsuzaki@npo-amakusa.jp です。
*飯嶋輪くんのプロフィール昭和59年6月4日 熊本市で生まれる、5歳よりピアノ、9歳よりヴァイオリンを学ぶ2000年『第50回全日本盲学生音楽コンクール』弦楽器部門で第一位入賞2001年『熊本県立美術館コンサート』出演、NHK-FM熊本放送局で放送される2002年『熊本県高等学校器楽コンクール』弦楽器部門で金賞受賞2004年11月 熊本県庁ライトアップコンサート出演2005年4月 熊本市現代美術館コンサート出演2006年8月 山都町ハートフルコンサート出演2007年2月 「新星‘78」第89回定期演奏会出演2007年 筑波大学付属盲学校高等部専攻科音楽科卒業2007年 熊本県立盲学校専攻科入学2007年7、10月バッハ、ショパン命日コンサート出演
ピアノを 東陽子、村山俊子、上村澄春、渡部優美ヴァイオリンを高木紀貢、猪本耀子、鈴木郁夫各氏に師事
平成20年4月25日 天草音楽館の趣意書 天草音楽館 名誉館長 館 長 松崎悟
豊かな山海の自然と温暖な気候に恵まれ、人情味厚い文化の歴史を持つ、ここ天草にあってNPO法人天草青少年アカデミーに集う私たちは青少年の健全育成を「本物の芸術と教室でふれあう」ことをとおして実現します。 同法人が運営する熊本教科書点訳会は、地域の学校へ通う児童・生徒の教科書をはじめ、楽譜の点訳を進めてきました。そのなかで私たちは点訳を通して視覚に障害を持つ演奏家とも多くの親交を深めてきました。 私たちは「本物の芸術は、障害の有無に関わらず人々の心を動かし、青少年の心に大きな夢を醸成する」と考えます。 大自然に抱かれた天草の教室で、私たちは「天草音楽館出前コンサート」をお届けします。これは大人も子供をもきっと感動させ、心豊かで明日の日本を支える青少年を育成する行事だと考えております。 NPO法人天草青少年アカデミー 代表理事 松崎 悟
-
第6号 NPO法人の報道(西日本新聞5月4日)
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=2862&Pg=1&OsNo=1
2008-05-13T04:27
西日本新聞記事5月4日西日本新聞記事5月4日 元教師らNPO法人設立 夢は「地元からノーベル賞」 西日本新聞(平成20年5月4日掲載) 教育や文化、福祉などの分野で「人づくり」に取り組むことで天草地域を盛り上げようと、天草出身の元教師や会社経営者らが特定非営利活動法人(NP0法人)「天草青少年アカデミー」を設立、法人として認可された。 設立したのは、元教師で熊本教科書点訳会の松崎悟代表=熊本市=や、有機農産物販売会社の金子賢一社長=天草市=など11人。 目標は「天草で育った青少年からノーベル賞受賞者を輩出する」、これまでの個々の活動を集約し、①点訳活動 ②天草の学校に音楽家を招いての「出前コンサート」や大学教授らによる「数理科学講座」の開催 ③天草を舞台にした体験学習-等を今後実施するという。 現在は、八月三日に本渡海水浴場で開催する地引き網漁体験の参加者や、講演開催を希望する学校などを募集中。 松崎代表は「若者が夢と希望を抱けるような活動に取り組みたい」と話している。同法人=096(368)8547。 お問い合わせ先E-mail:matsuzaki@npo-amakusa.jp
西日本新聞記事5月4日
法人設立の経過報告
①2月 3日 NPO法人設立総会開催
②2月14日 熊本県知事への法人認証申請書受付完了
③4月15日 熊本県知事より法人としての認証を受ける
④4月21日 熊本地方法務局へ法人登記の申請を完了
⑤4月24日 法務局より登記完了の通知を受領
NPO法人天草青少年アカデミーは4月24日現在、法人の登記が完了したところです。
設立趣旨書 私たちのふるさと "天草" は、120余の美しい島々からなり、温暖な気候に育まれた素朴な人情にあふれ、南蛮文化が花開いた歴史とロマンの島である。 かつては、島民24万人を数え、溢れる魚にも恵まれ、また、全国有数の陶石、無煙炭を産出するなど、質素な生活ではあったものの活力に満ちた宝の島であった。 しかし、近年は若者が進学、就業のため島外に巣立って行き、全国平均を大きく上回る勢いで少子高齢化がすすみ地域の活力が低下していく傾向にある。 このままでは、島の周辺部は究極の過疎地帯となるおそれが多分にある。 このようなことから、天草の活力を呼び戻し、将来に渡って活力を維持していくためには、「人づくり」事業の振興を図ることが極めて重要な課題となる。そのためには、天草に生活する島民は勿論、天草の繁栄を心から願う人たちの総力を挙げた努力が求められる。 天草の島民それぞれが、個人の立場で地域の活性化に貢献できる方向を考えてみると、1・2次産業を進展させるためには、経営を強化するか、誘致に努力する方向でしか貢献できない。 一方、青少年の心に夢と希望を醸成させる「人づくり」事業には、有志の支援があれば、それだけで十分である。 幸いにも私たちの郷土天草は、多才多様な知識と経験を備えた人材を多く輩出してきた。 このような歴史的・文化的背景を基にして、「天草青少年アカデミー」に集う私たちは、『天草の青少年の夢づくり、確かな明日のために!!』をキーワードに据えて、教育・科学、文化・芸術、福祉の立場からNPO法人として活動するものである。 私たちの望むことは、一例を挙げれば、30年後に天草で育った青年からノーベル賞の受賞者を輩出することである。
2.申請に至るまでの経過平成 7年 4月 熊本教科書点訳会の前身である熊盲点訳サークル"さくら" を設立、平成18年4月に発展的解消・改名した平成12年 4月 天草音楽館を設立し、視覚障害音楽科を天草の小・中学校 を中心に招聘して「出前コンサート」を実施している平成18年 4月 天草数理科学館を設立し、同年から熊本大学教育学部の先 生方を天草へ招聘して「数理科学講座」を開催している平成18年 4月 天草青少年アカデミーを設立し、天草の小・中・高校へ著 名な学者・研究者を招聘して「科学講演会」を開催してい る平成20年2月3日NPO法人天草青少年アカデミー設立総会を開催
法人名 NPO法人天草青少年アカデミー 設立代表者 住所 熊本市秋津3丁目4番3号 氏名 松 﨑 悟 印
-
第2号 点訳講座天草教室がスタート(熊本教科書点訳会)
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=2862&Pg=1&OsNo=3
2008-05-13T04:10
点訳講座の天草教室が4月から始まりました。
①期日:毎月第1月曜日 10時~12時
②場所:天草市保険センター内(天草市亀場町)
③講師:NPO法人天草青少年アカデミーから派遣
④内容:パソコン点訳の基礎(点字入門から)
⑤目標:現在点訳発行中の「天草市政だよりお知らせ版」発行のスタッフになること
⑥費用:無料(ただし、テキスト代1500円程度自己負担です)
⑦その他:4月から新たに6名参加あり。現在8通を月2回発送中
受講されたい方、点字版の「天草お知らせ版」の配達(無料)を希望される方は、
天草市社協本渡支所(TEL0969-24-0100)までご連絡下さい。
平成20年4月25日 熊本教科書点訳会の趣意書 熊本教科書点訳会 代表 松崎 悟
豊かな山海の自然と温暖な気候に恵まれ、人情味厚い文化の歴史を持つ、ここ天草にあってNPO法人天草青少年アカデミーに集う私たちは、教育と福祉の分野において「教科書等の点訳」をとおして貢献したいと考えています。 ICT技術が最高度に発達した我が国に於いては、諸活動を地理的較差を感じずに遂行できるようになりました。 点訳においても、原本照合・点訳・校正の各段階で情報通信技術を最大限に活用します。 さらに点字は万国共通の言語です。私たちは点字・点訳をとおして国際貢献をしたいと考えています。 2008年2月に私たちは、ネパールの視覚障害者福祉協会等に著書「STATUS OF PEOPLE WITH DISABILITY IN NEPAL」の点訳書4セットを寄贈することができました。 私たちの活動は、子供たちの心に奉仕する精神を育み、心豊かで明日の日本を支える青少年を育成するものと考えております。 NPO法人天草青少年アカデミー 代表理事 松崎 悟
-
「観光地引き網」のご案内 NPO天草観光産業基地
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=2862&Pg=1&OsNo=6
2008-05-07T04:55
平成20年度第1回「地引き網&ぶどう狩り」ご案内 平成20年5月1日 NPO法人天草観光産業基地 所長 金子 賢一 NPO法人天草観光産業基地(天草青少年アカデミー)では、標記の青少年健全育成事業を企画しました。下記要項により参加者を募集します。多数のご参加をお待ちしています。 実施要項1.会 場:天草市本渡海水浴場(茂木根海岸)2.期 日:平成20年8月3日(日)3.参 加 費:1人当たり1500円(バーベキュー代含みます、大人子供共) *引き上げた魚はバーベキューに供し、残りは参加者で持ち帰ります。4.募集人数:100名(定員になり次第〆切ります。)5.参加者で準備していただくもの: ・ぬれても良い服装(海水着可) ・タオル、帽子、昼食時のおにぎり(のみ)、飲み物、ゴミ袋等6.事前の連絡事項: ・「潮目」の都合で、午前10時(予定)地引き網開始ですから、熊本から参加され る方はあらかじめ着替えて参加して下さい(更衣室はありません)。 ・「安全性」、この海岸は砂浜であり、遠浅です。過去には一度も水難事故は起きて いません。 ・一日障害保険は各参加者で加入して下さい。 ・ゴミ袋は必ず用意して下さい。 「来たときよりも美しく!」をモットーに、ゴミは持ち帰りましょう。4.申し込み ・参加グループ毎に以下をまとめて申し込んで下さい。 代表者氏名、電話番号、参加人数、申込期日 ・お申込:郵便、FAX、Eメールでお申し込み下さい(電話では受け付けません)。 NPO法人天草青少年アカデミー 事務局 〒861-2104熊本市秋津3丁目4番3号 FAX:096-368-8547 E-mail:matsuzaki@npo-amakusa.jp(地引き網参加と標記して下さい)5.その他 ・天草市のホームページでもご案内しています。 「天草Webの駅」http://amakusa-web.jp の「団体フロア」50317F ・私たちのホームページでもご案内する予定です。 「NPO法人天草青少年アカデミー」 http://npo-amakusa.jp ・バーベキューは「青少年海の家」(海岸から500m)の施設をお借りします、 シャワー室もあります。 ・バーベキューに必要なものは主催者で準備します。各テーブルにはアドバイザー (ボランティア)をお願いしてあります。 ……‥………………… お申し込み ……………………………
1.お申込期日 平成20年( )月( )日
2.代表者 ( ) 3.参加人数( )人
4.電話番号( - - )
参加申込先:E-mail:matsuzaki@npo-amakusa.jp
平成20年5月1日 NPO法人天草青少年アカデミーより、ご案内 天草観光産業基地 代表 金子 賢一 家庭で水道の蛇口をひねると水がでてくる、スーパーで魚や肉は切り身で売っている。 大自然の営みの中で、育まれて起こる循環社会の仕組みを隔絶し便利さだけを追及する現在では自然とふれあう機会はだんだん少なくなってきています。 子供たちは、「魚」がどうやって獲れて「肉」は牛馬を解体して、どのようにして流通するか、少しも理解できていないのではないでしょうか。 自然のなかで、地引き網を引いて、銀鱗踊る魚に触れて自然を満喫する試みは、大人も子供もきっと満足する行事だと思っております。
記1.「観光地引き網」について この地引き網は、現在では営業されていません。地元の漁師さんで、昔の漁法を受け継いでおられる方にお願いして実施するものです。漁師さんも気合いを入れて、皆さんと一緒になって、共同作業を体験させようと期待しておれれます。
2.「地引き網」の概要について (1)午前10時(予定) ・海岸では朝から漁船2隻が沖合で網を投入して、網を引き上げる準備をして待機しています。 参加者は海岸に出て、網元の指示に従って2組に分かれて「地引き網」を約1時間かけて引き上げます。 ・引き上げられた魚は、すぐにプラスチック容器に氷詰めにして、参加者が持ち帰ることになります。勿論、一部は昼食の「バーベキュー会」にも使います。 (2)正午~午後1時30分 「バーベキュー会」、各自昼食用のおにぎり・お茶等を準備して下さい。
3.午後の自由行動 ・午後のコースは、以下のとおりありますが、各グループでお楽しみ下さい。 ①会場「本渡海水浴場」で海水浴 ②金子農園で無農薬・有機栽培の「ぶどう狩り」 参加費は無料ですが、収穫したぶどうは1kg500円で持ち帰って戴きます。 ③イルカウォッチング 五和町二江沖合(参加費2〇〇〇円程度/1人) ④「キリシタン館」・「歴史民俗資料館」等見学 ⑤本渡市内観光等 NPO法人天草青少年アカデミー 代表理事 松崎悟
-
第4号 天草数理科学館の「創造性の育成塾」のご案内
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=2862&Pg=1&OsNo=8
2008-05-02T08:44
NPO法人天草数理科学館の平成20年度の事業として「創造性の育成塾」の天草教室を企画中です。
概要は、NPOネットジャーナリスト協会(東京港区虎ノ門)が実施する「創造性の育成塾」(山梨県富士吉田市で実施、費用は主催者持ち)、
ホームページ(http://juku.netj.or.jp/)で案内。
このセミナーのインターネットライブ配信を天草国際交流会館「ポルト」研修室で解説を加えながら開示します。天草の多くの中学生の参加を待っています。
具体的な要項は、決定し大好評します。詳しくは上のホームページを見て下さい。
-
第3号天草数理科学館から講演会のご案内
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=2862&Pg=1&OsNo=7
2008-05-02T08:27
当館では、平成20年度の事業として、彗星の発見者(コメットハンター)として有名な関勉氏(高知市在住)の天草での講演会を企画中です。
天草の中学校・高校で講演して頂く予定です。ご希望の学校はご相談下さい。
問い合わせ先は、NPO法人天草数理科学館まで。
FAX:096-368-8547 E-mail:matsuzaki@npo-amakusa.jp
著書「道の星を求めて」より、第2章戦禍の果てにから第1節「あこがれ」を著者のご許可を得て転載します。
Ⅱ 戦禍の後に あこがれ ある有名な詩人は、“世界の中で美しいものは、人の心と天上の星”と歌った。 また、ある天文学者は、『もし、世界中の、多くの政治家たちに星の知識があれば、永遠に戦争なぞ起こり得ないであろう』と発言して嘆息したという。 実際、星空の美しさを知り、広漠たる宇宙の中に於ける人類の微々たる存在を知る時、人々は、地上に於ける人類の争いが、如何に見苦しく無味乾燥なものであるかを、一層痛切に感ずるであろうし、また、吾人は天文学を学ぶことによって、広大な精神が養われて、世間は、もっともっと明るく、素晴らしいものになるかも知れない。と、一人夢のような事を考える時がある。 星というものが、これほど美しく魅力あるものであるにかかわらず、多くの世人に注目されない事はまことに残念であるが、一つには、現代の都会の喧騒とネオンは、われわれに、それだけの心のゆとりを与えないのであろう。 かつて、私が、最初の彗星発見に成功した、一九六一年十月のある日、東京の新宿に住む定時制の女子高校生から、次のような手紙をもらった。いわゆるファンレターの第一号である。[私は昼間働き、夜は学校に通っている一高校生ですが、生まれて一度も星というものを見たことがありません。でも、私の父は大変星が好きだったらしく、病死する数日前まで、星の記録を書き続けていました。 私は、関さんの事を今朝の新聞記事で知った時、このほこりっぽい世の中で、十年以上もの長い間、空の星を見つめて生活している人がいるかと思うと、全く夢のように思われてなりませんでした。かつて紀州の故郷で、父に育てられた幼い頃を思い出し、なつかしさの余りついお便りする気になりました。これからも、どうかお体に気を付けてがんばって下さい。かしこ]
私は、この少女からの文面に接した時、何ともいえない気持ちを味わったものである。昼間は、塵煙や、スモッグの中に閉じ込められ、夜はネオンの海の中で生活している、現代の都会人には、大自然の美しさに接する機会が、ほとんどないのであろう。と、一種の哀切さえ感じたものであった。 それから、更に十ケ月ほど経った夏のある日、少女から再度の便りがあった。それは美しい山の絵はがきに書かれたものであった。[関様、お元気ですか。私はいま長野県に来ています。友人たちと日本アルプスに登り、すさまじいばかりの星の光を、生まれて初めて発見し、驚きました。あなたの星と取り組むお仕事の意義が初めて分かったような気がいたします。雪山へ登って、誰も踏んでいない雪の上に、あなた様のお名前を書いて来ました。] この人は青山神春と云って、その頃、新宿区余丁町一一二番地に住んでいた。彼女は山が好きでよく登った。世の中に美しいものと純粋なものを求めて生きようとした。そして鋭いセンスを持っており、いつも詩のような美しい文の手紙を書いて来た。 一九六一年十月、私の新彗星の発見に、いままて知らなかった星の世界が突然、彼女の許に降って来たのだ。 星を追う私の姿が偶像となって彼女の心に深く根を降ろした。彼女が勝手に作り出した理想の人間像に憧れ、永遠なるものを感じていたに違いない。 それは恋と云うには余りにも冷静であったが、彼女が生まれて初めて体験した異性への思慕であり、情熱であった。 神春との文通は二年余り続いた。ある夏の日の彼女の手紙の中に、こんなのがあった。[ある朝、早く起きてみると朝顔の花が咲き誇っていました。早朝の清らかな空気の中だけしか咲かない花を尊いと思います。紫色の花片に、遠い故郷の海の色を連想しました・・・。] そして秋の日、[私は夢の中で知らない海岸を歩いています。それは土佐の海に違いありません。小さな貝がらを見つけて、そっと海に投げてやりました。あなたが、もし海辺を歩いていて、この赤い貝を見つけたら、きっと拾って下さい。かみはるより] 彼女は、いつか桂浜の海を見たいと云っていた。しかし私は彼女と会うのに積極的ではなかった。なぜなら折角描いた少女の美しい夢が、現実によって壊されたくなかったからだ。永遠に美しい夢物語として、彼女の胸にそっと深く、しまい込んでいて欲しかったのである。彼女からの便りは、一九六三年十二月、富士と湖を描いた一枚の絵ハガキを最後に、永遠に絶えた。 しかし、それから何年か経って、古い手紙を整理しているとき、どうした訳か、彼女から来た一通の封書が、開封されないまま、仕舞ってある事実を発見して愕然とした。なぜなら手紙には、彼女が夜行列車に乗ってはるばると高知にやって来たらしいことが伺えるのである。高知に着いた彼女は一体何を見たのであろうか?[・・・私は黒い門のお家の前に立っていました。東の空から低くオリオンが昇って来ました。この門の中では、きっとあなた様が星を見つめていらっしゃるだろうと思って、私もいつまでも、いつまでも星空を見上げていました・・・私の勉様へ。] 彼女は、折角高知にやって来たのに、私を訪ねる勇気が無かったのであろう。私の家を尋ね当てたものの、固く鎖ざされた門前に立って、私が見ているであろう同じ星空を見上げていたのである。やがて黎明の光が射し始め、彼女の顔を流れる幾筋もの涙を映し出したことであろう。何と美しい一途な乙女心であろうか。 あの日から三十余年も経ったいま、神春は何処の星の下で生活しているのであろうか? 乙女のころの美しい夢は今も、心に宿り続けているのであろうか。 さて、私が生まれて初めて星の美しさを知ったのは、かつての、第二次世界大戦中の事であった。それは、戦いの趨勢もほとんど決した、昭和二十年七月の事である。 われわれは、憔悴と絶望にもだえ、連日連夜、連合軍の爆撃機B29の無気味な爆音に脅かされていたある夜、ふと頭上に星が輝いているのを発見した。 連日、真暗い壕にもぐり、一本のローソクの火すら灯すことも許されなかった、当時の原始的な生活は、光に対する人間の神経を、異常なまでに敏感にしていたのである。 暗黒の街の空に輝く点々たる星影は、かつて平和に暮らした、遠い家の灯を思い出させたのである。それは、あたかも生への一縷の望みをつなぐかのように、私の心に深い印象を与えたのであった。 当時、僅か十三歳の少年だった私は、夜ごと壕をはい出しては、屋上の物干しに登って遠くの星を眺め、ひそかに涙ぐんでいた。地上には、一つの灯火すらなく、私の心にも、一つのともしびすらなかった。 暗かったあの頃、明るいものを求めて、夜空を見つめていた私の心に、いつの間にか、星空への“あこがれ”が芽ばえ始めていたのであった。 その頃、よく廃墟の街を歩いた。戦火に焼かれた町は、まるで赤い砂漠のように広く荒涼としていた。巷を歩きながら、きまって星空を仰いだ。実際、星ばかりが美しい時代であった。間もなく、戦争は終ったが、それに続くインフレと、大変な食糧難は、私に星を眺める精神的なゆとりを与えなかったのである。 やがて、社会の秩序も、ようやく回復し始めた昭和二十三年には、二つの大きな天体現象が起こって、学俗の大いに注目するところとなった。その一つは、その年の五月九日、北海道礼文島に起こった金環日蝕であり、もう一つは、十一月十三日、暁の東天に突如として現われた大彗星であった。 これら二つの天体現象は、当時、高等学校の学生だった私の心に、深い印象を残したものである。敗戦期の混乱によって、いったん忘れかけていた星空への情熱を、再び励起する事となったのであった。
-
第2号 天草数理科学館からのご案内
http://hp.amakusa-web.jp/a0387/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=2862&Pg=1&OsNo=2
2008-05-02T08:11
平成20年4月25日 天草数理科学館の趣意書 天草数理科学館 館長 河内大成
豊かな山海の自然と温暖な気候に恵まれ、人情味厚い文化の歴史を持つ、ここ天草にあってNPO法人天草青少年アカデミーに集う私たちは青少年の健全育成を「自然を理解し、科学と親しむ」ことをとおして実現します。 著名な数学者の言葉に、「天才を生む風土の条件は第1に美しい風景であること、第2に跪く心が育つこと、第3に精神を貴ぶ風習があること」との記述があります。 私たちは、天草こそ天才を育む風土としての3つの条件を具備している地域だとと考えます。豊かな大自然に抱かれた天草で、私たちは「天草数理科学館講座」をお届けします。そして私たちの郷土天草からノーベル賞物理学者を育てたいと考えます。 私たちは、この講座は子供たちの科学する夢を育み、心豊かで明日の日本を支える青少年を育成する行事だと考えております。 NPO法人天草青少年アカデミー 代表理事 松崎 悟