最近、刃物による凶行が多い気がする。
また、6億もの他人の金を親に横領させて、豪遊のあげく湯水のように使い果たし、テレビ局の電話取材にはずかしげもなく応じ、「何が悪いんじゃ!」と大声をはりあげる息子。開き直りの極地である。
いずれの犯罪者からも反省の弁は聴こえず、近親者や他人に怒りの矛先を向けて、自分の不幸を正当化しているように思える。
いったいいつからこのような「開き直り」が横行したのか。
私はテレビのバラエティ番組に出演しているお笑い芸人の言動に、その発端の一部があるように思う。
MCが正当な意見をいっても、「え〜やないか!」と一刀両断。
「浮気は男の甲斐性や」などと言ったり、真面目に生きている人に唾をかけるような言動をテレビで見て、受けている視聴者の中には、それが当然という気持ちが生まれても仕方がないように思うから。
すべての芸人がそうだとは言わない。しかし、過去の自分のちょっとした悪事をさらけ出し、笑いのネタにしてそれを正当化しようとする人もいる。
一般の人も、そういった自分勝手な人が増えている。小さな子供が赤信号を守っている横を、堂々と信号無視をして車道を渡る大人。
そんな背中を見て育つ子供たちは、いったいどうなるのか。「信号を守って」と教える大人の言葉に最早説得力はなく、何が正義かすら解らなくなるのでなないだろうか。
これからの日本を憂うならば、もう少し大人は真面目にならなくてないけない。
「自分だけいいかっこするな!」と冷やかす大人は、もっと真面目になってもらいたい。
信号も守れない大人が、法令遵守を叫ぶのはとんだお門違いだ。
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