梵語(仏教語)  (PDF)
  ▲ クリックして下さい。

 

《梵語》仏教語

 

挨拶 ①禅問答で相手の悟りの深浅を試す ②応答 ③儀礼の言葉 ④祝意謝意
阿吽(あうん)  a-hum ①最初と最後 生と死 ②口の開閉(仁王・狛犬)

  ③呼気・吸気「阿吽の呼吸」
閼伽(あか) argha 仏前に供え水
(あきら)める 断念する  思いを断つ
明け六(むつ) 卯の刻(6時頃)に鳴らす鐘⇔暮六つ
足を洗う 賎しい勤めをやめて堅気になる
悪口(あっく) 人を悪し様に言う 十悪(謀反・謀大逆・謀叛・悪逆・府道・大不敬・

  不孝・不睦・不義・内乱)の一つ 
痘痕(あばた) arbuda 痘瘡が治った後に残る痕跡
甘茶 ガクアジサイの変種  灌仏会に甘露になぞらえて釈迦像に掛ける甘い茶
(あま)の邪鬼(じゃく)  人に逆らい邪魔をする 人の言に逆い片意地を張る
有り難う 感謝の意を表す挨拶語 ②滅多にない
行火(あんか) 温熱器
安心(あんじん) 信仰心を深めて迷いがないこと → 安心決定(あんじんけつじよう)
意識 mano-vijnana  認識 思考する心 精神活動
意地 ①気立て 心根 ②意志を通そうとする心  ③物欲
以心伝心 ①師匠の真理を弟子に伝える

 ②言葉でなく互いの心意が相手に伝わる
一期(ご)一会(え) 生涯に一度限りまみえること  →「一期一会の縁」
一念発起(ほっき) ①直ちに信仰の道に入ること  ②思い立って決心する
一蓮托生(いちれんたくしょう)  ①死後極楽往生して同一の蓮華に身を託す
   ②善悪に関わらず運命を共にする
因果(いんが)応報(おうほう) 過去の善悪の行いに応じて現在の幸・不幸の

 果報が生じ、現在の行いが未来の果報を生む
因縁(いんねん) 因は直接的な原因、縁は間接的な条件

 因と縁から結果が生じる →運命
引導(いんどう) 迷っている衆生を仏道に導く

  ②葬儀の時、導師が転迷開悟の法話を説く
有頂天 ①世界の最も上に位置する処 ②熱中して我を忘れる 得意絶頂
うろうろ 方向が定まらず動き回る様 うろつく
回向(えこう) ①功徳を自らと他者の利益のために振り向ける

  ②死者の成仏を祈り供養する
会者定離(えしゃじょうり) 会うものは必ず離れる運命にある(この世の無常)

 →生者必滅会者定離
縁起 万物は実態はなく様々な原因や条件によって成立している  →因果 因縁
大袈裟(おおげさ) 物事を実質以上に誇張していること →大仰
往生(おうじょう)  ①この世を去り別の世界に生まれ変わる 極楽浄土に生まれる

  ②死ぬこと    ③諦める ④閉口する
お釈迦になる 地蔵・阿弥陀の像を釈迦像と間違って鋳造したことから造り損ねの意
お世辞 相手を喜ばせようと実際以上にほめることば
億劫(おっくう) 面倒くさく気が進まない
開枕(かいちん) 開被安枕の略 就寝の意  午後9時に就寝の合図に鐘を搗く

  九時就寝(消灯)
餓鬼(がき) ①悪業の報いで餓鬼道に落ちた亡者  ②幼児のことを卑しんで言う語
覚悟 ①迷いを去り道理を悟る  ②記憶 暗唱 ③心構え ④諦める 観念する
学生(がくしよう) 学業を修める者
過去 ①過去世(かこぜ)の略  ②過ぎ去った時 以前 前歴
我慢 ①自分を偉ぶり他を軽んじる 

高慢 ②我を張り他に従わない 強情 ③忍耐
伽藍堂(がらんどう) ①寺院の中で伽藍神を祀ってある堂 ②大広間
  kapala  粘土で焼いた屋根材
勧請(かんじょう) ①神仏の来臨を請う ②神仏の分霊を請じ迎えて祀る
堪忍 ①堪え忍ぶ 我慢する ②怒りをこらえて許す 勘弁
観念 ①観察して思念する ②諦める 覚悟 ③意識の内容 ④見解
頑張る 「我に張る」の転 ①我意を張り通す ②忍耐努力する  ③占領して動じない
帰依(きえ) 神仏に服従してすがる
機根 仏の教えに従い修行しうる衆生の素質 →気根
喜捨 喜んで寺社に寄進する 貧しい人に施しをする
祈祷 神仏に祈ること
喫茶 お茶を飲む
行儀 仏教の儀式 修行の規則  ②作法 ③行為 行状 →行儀作法
行水 清水で身体を洗い清めること
鬼門  陰陽(おんよう)道で万事に忌み嫌う方角(北東)
救済 ①宗教による人間の究極的な救い  ②救い助ける
境界 境 区域
教師 ①宗教上の教化を司る人 ②児童生徒を教育する人 教員

 ③学術・技芸指導者
行持(ぎようじ) 仏道を修行すること
教授 大学など学術・技芸を指導する人
恐怖 恐ろしく感じること
救済  宗教による人間の究極的な救い ②救助
(くしやみ) 鼻粘膜の刺激による反射運動
愚痴 言っても仕方ないことを言って嘆くこと
功徳(くどく) ①善行の結果として与えられる神仏の恵み 御利益(ごりやく)

 ②善行
工夫 ①精神修養の心得 ②最も良い方法を考えること
供養 三宝(仏・法・僧)や死者の霊に供える供物
庫裡(くり)  寺の台所
暮れ六(むつ) 酉の刻(午後6時頃)鳴らす鐘
葷酒(くんしゅ) 葷(ネギやニラなど臭気の強い野菜)と酒

 「葷酒山門に入るを許さず」
敬礼 ①敬う ②敬意を表し礼をする
袈裟(けさ) kasaya 僧侶が左肩から右腋下に掛けて衣を覆う布
化身(けしん) ①衆生済度のため神仏が人間の姿になって世に現れること
解説(げだつ) vimoksa  束縛から離脱して自由になること

 苦悩から解放され絶対自由の境地に達すること  涅槃
決定(けつじょう) 決まっていること 疑いないこと
結集(けつじゅう) 仏陀の教えを集め教団を統一し教典を編集したこと 
外道(げどう) 仏教以外の教え 邪説、またそれを説く者
下品(げぼん) 生前に積んだ功徳の違いに応じて九品を上中下に三分した

    最下位の物  ②下等
見聞 見聞きして得た知識や経験
玄関  禅寺の方丈に入る門 玄妙な道に入る関門 正面入口
現在 三世の一つ 現世 今生 ②過去と未来の接点
(ごう) karman  ①行為・言語・心など三つの行為 ②業腹の略
講師 講演や講義をする人 教授
向上 仏教で悟りの知見 ②優れた状態に達する 進歩 ③より上

  ④最上 最高
極楽 Sukhavati 全く苦患(くげん)のない安楽な世界  阿弥陀仏の居所、浄土
後光 仏・菩薩の体から放射する光輝 仏像の背後に添えた金色の輪 光背 光輪
乞食(こつじき) ①僧が食物を乞う修行の一つ ②物貰い 乞食(こじき)
ご馳走様 ①ふるまい もてなし ②豪華な食事
ご利益(りやく) 神仏が衆生に与える利益  霊験 ②効能
勤行(ごんぎょう) ①仏道修行を勤める ②時を定めて仏前で読経する 礼拝
権現 仏・菩薩が衆生救済のため種々に姿を変えて権(かり)に現れること  権化
言語道断  ①仏教の奥深い真理はことばで説明できない

根性  ①心根 性根 ②困難に挫(くじ)けない強い性質

在家(ざいけ) ①出家していない人 俗人 ②民家
賽銭(さいせん) ①神仏に奉る賽物(さいもつ)の銭

  ②神仏に参詣(さんけい)して奉る銭
済度(さいど)  仏・菩薩が衆生を救済して涅槃に渡らせること
悟り ①迷いが解けて真理を会得すること ②理解する 気づく 知る
作法 ①正しい起(た)ち居・動作の方式 ②決まり しきたり
三界 衆生が生死輪廻(りんね)する三種の世界(欲界・色界・無色界) 三世
三昧(さんまい) samadhi 心が安定した状態

 一つのことに心が集中できた状態  一心不乱
懺悔(ざんげ) キリスト教で罪悪を自覚し、告白して悔い改めること
三身 三身仏(法身・報身・応身)
三途(さんず)の川 死者が七日目に渡るという冥土(めいど)の途中にある川
三宝(さんぼう) 仏様・法(仏が説いた教え)・僧(仏に従うお坊さん)
山門  寺院は山号(さんごう)を有しているので、寺院の門のことをいう
自覚 ①自ら悟りを開くこと ②自分のあり方をわきまえる  自己意識
四苦八苦 ①四苦(生・老・病・死)
   愛別離苦(あいべつりく)(愛する者との別れる苦しみ)
   怨憎会苦(おんぞうえく)(怨み憎しみ合う同士が会う苦しみ)
   求不得苦(ぐふとくく)(求めるものを得ることのできない苦しみ)
   五陰盛苦(ごおんじょうく)(「元気を持て余す」という苦悩)
    ※五陰とは、色受想行識の五つを指し、人の精神作用を構成する

        五つの要素で「空」である。空は、地(大地の骨)・水(血や体液)・

        火(体温)・風(呼吸)からなる。
地獄 naraka 奈落 六道の一つ 現世で悪業をはたらいた者がその報い

    として死後に苦果を受ける処
自業自得 自ら招いた悪業の報いを自らで受けること  自業自縛
自然 ①神により生成されたもの ②人の力が及ばないこと  ③あるがまま 天然
子孫 ①子や孫  ②血筋や家系 末裔(まつえい)
七転八倒(しちてんばっとう) 転げ回って悶(もだ)え苦しむこと
十戒 十条の戒律
   不殺生(せつしよう)戒(生き物を殺さない)
   不愉盗(ちゆうとう)戒(他人の物を盗まない)
   不邪淫(じやいん)戒(配偶者以外と交わらない)
   不妄語(もうご)戒(嘘をつかない)
   不飲酒(おんじゆ)戒(飲酒をしない : 「般若湯(はんにやとう)」ならばよい)
   不塗飾(ふずじき)香鬘(こうまん)戒・

        不香油塗身戒(着飾ったり香水は使わない)
   不歌舞観聴(かぶかんちよう)戒(歌舞音曲:歌ったり踊ったりしてはいけない)
   不坐高(ふざこう)広大牀(こうだいしよう)戒(坐が高くて広いベッドには寝ない)
   不非時食(ふひじじき)戒(正午以降は食事をしない)
   不築金銀宝(ふちくこんごんほう)戒(金銀宝石などを求めない)
実際  ①存在するものの真実 ②現実 事実
慈悲  仏・菩薩が衆生を哀れみ慈しむ心 苦を除く ②慈悲 情け
娑婆(しゃば)  saha  苦しみが多い忍耐すべき世界 この世

 ②自由な世界 俗世間
邪魔  ①仏道修行を妨げる悪魔 ②障害 妨げ
じゃんけんぽい  じゃんけんのかけ声
自由自在  思いのまま
衆生 sattva  生きとし生けるもの 一切の生物 人類や動物
授業  学術・技芸を教え授けること
数珠(じゅず)  仏・菩薩を礼拝するとき手に掛けるもの
成就(じょうじゅ)  成し遂げる できあがる
上品  ①気品がある 品がよい ②品質がよい
修行  ①仏の教えを実践する  ②学門・技芸を修練する
宿命  前世から定まっている運命
種子(しゅじ)  植物のが受精して成熟したもの
執着(しゅうじゃく)  強く心にとらわれること 思い込んで忘れられないこと
住職  住持職の略 寺の僧侶
出家(しゅっけ)  家を捨て仏門に入ること⇔在家
出世  ①諸仏が衆生済度のためこの世に出現すること 仏道に入り和尚の

    位階を受ける   ②この世に生まれ出ること

  ③昇進が早いこと 身分や地位が高くなること
成仏(じょうぶつ)  仏になること 煩悩を断ち悟りを開くこと ②死ぬこと
しょっちゅう  始終 絶えず 普段
精進  ①ひたすら仏道修行に励むこと  ②心身を清め行いを慎むこと
正念場  性根を発揮する重要な場面 大事な場面 局面
丈夫  達者 健康 壊れにくい
食堂  食事をする部屋 料理を食べさせる店
書写  ①教典を書き写す ②文字を書く
所詮(しょせん)  ①経文に表されることわりの文句 ②詰まるところ 結局
所得  収入 利益 生産活動の対価として支払われる報酬
所有  自分の物として持っている物
真空  ①真実の空 ②物質のない空間  ③空白の状態
信心  信仰心  神仏を信仰する心
人身  ①人の体  ②個人の身分
信女  「清信女」の略  ①女子の仏教信者  ②女子の戒名の位
施主  ①寺や僧侶に物を施す人 ②法事や葬儀を行う当主 ③建築主
刹那(せつな) ksana  極めて短い時間  一瞬
荘厳(しようごん)  ①仏堂や仏像を天蓋などの仏具で飾る

  ②おごそか  重々しく立派
卒塔婆 stupa  ①搭 ②追善供養のため墓に立てる板
大黒柱  ①家の中央に最初に立てる柱 ②家や団体の代表者
醍醐味(だいごみ)  ①醍醐のような最上の教え

  ②醍醐のような味 美味をほめることば
大事  ①出家して悟りを開く ②重大事件 ③危ういこと 容易でない
大丈夫  ①立派な男子 ②頑固 ③確かに 間違いなく
台無し  ①物事がひどく傷んでいること ②全然 まるで
  細い竹籤に紙を貼り、糸をつけて空に飛ばす玩具
他生の縁  生まれる前から結ばれた因縁
達人  ①学術・技芸に秀でた人 ②物事の道理に通じた人
達者(たっしゃ)  ①物事に熟達した人 達人  ②抜け目のない人

  ③身体が丈夫な人 壮健  だらしない  節度がない しまりがない
他力本願  ①阿弥陀仏の本願に衆生がそれを頼って成仏を願う

   ②他人を当てにする
達磨(だるま) Bodhidharma  ①禅宗の始祖

   ②達磨大師の座禅像を模した張り子の玩具
檀那・旦那(だんな) dana  財物を施与する仏家信者  施主

    ②召使いが主人を呼ぶ語
  ③夫 主人 ④得意客をさして呼ぶ語
知恵  ①宗教的な叡智 ②物事を適切に処理する能力 ③哲学的知識
畜生  ①畜生道に生まれた者 ②禽獣(きんじゆう)・虫魚の総称

    ③人を罵って言う語
知事  ①禅寺の庶務を司る維那(いな) ②都道府県の首長
弔問(ちょうもん)  遺族宅を訪問してお悔やみを言う 弔慰
長老  ①仏道に優れ、歳長けた僧侶 ②高齢者の総称 ③禅宗寺の住職
  ④経験者 老練
通達  ①深くその道に達する ②告げ知らせる
弟子  師に従って教えを受ける者 門弟 教え子
徹底  底まで貫き通る 中途半端でない
伝供(でんぐ)  ①仏や祖師に供物を供えるために何人かの僧が並び、

    供物を手渡しで順次伝送すること

    ②屋根瓦などを手渡しすること 伝供取(でんぐどり)
道具  ①仏道修行の用具 仏具 ②物作りや事を行うのに用いる器具の総称

  ③武器
道場  ①修行の場所 ②武芸の練習場所 ③訓練のため団体生活をする所
堂々巡り  ①社寺の堂の周りを巡って祈願する ②同一の場所を巡ること
同房  同じ部屋 同居すること
東司(とうす)  禅寺で「便所」のことを言う
塔婆(とうば)  ①卒搭婆 ②墓
道楽  ①趣味に耽(ふけ)り楽しむ ②物好き 好事  ③遊興に耽る
得度(とくど)  ①剃髪(ていはつ)して仏門に入る

  ②生死の苦海を渡り涅槃の彼岸に渡ること
どっこいしょ  力を入れたり大儀なときの掛け声

  ②民謡の囃子詞(はやしことば)
内緒  内々の秘密ごと
七転び八起き  度重なる失敗にも屈せず奮起すること
奈落(ならく) naraka  ①地獄 ②物事のどん底 ②劇場の舞台の下
仁王立ち  厳めしく突っ立つ
肉眼  ①眼で見る眼識  ②眼球 ③視力
人間(じんかん)  ①人の住むところ 世の中

  ②社会的存在で人格を持った人 人類
念仏  阿弥陀仏の名号を唱えること
配役  ①仏事の役を割り当てる ②俳優の役を決める  役割
馬鹿 moha  ①無知(僧侶の隠語) ②非常識 愚か者 ③無益 ④役立たず
万歳(ばんぜい)  ①長い年月 ②いつまでも生きること ③目出度いこと
般若湯(はんにやとう)  僧侶の隠語で「酒」のこと
破壊  打ち壊すこと
悲観  ①この世に厭世観(えんせいかん)を起こすこと ②落胆 失望
彼岸(ひがん)  ①生死の海を割ったって到達する終局 ②彼岸会の略
  ③春分/秋分の日前後七日間
比丘(びく)  bhiksu  仏門に帰依して具足戒を受けた男子 修行僧
比丘尼(びくに) bhiksuni  出家して具足戒を受けた女子  尼僧
火の車 ①地獄にあるという火が燃えている車 ②生計が苦しいこと
秘密  ①真言密教  ②隠して人に教えないこと 非公開 ③内緒
平等  全てのものが一様で等しい 偏りや差別がないこと
不覚  ①正体がないこと ②思慮分別がないこと
不思議  「不可思議」の略 ①原因や理由が解らないこと ②怪しく思う
普請(ふしん)  ①大衆に請うて搭堂の建築の労役に従事して貰う

  ②建築土木工事
布施(ふせ) dana  人に物を施し恵むこと ②僧侶に物品を施し与える
不退転  志を貫き屈しないこと
不断 普段  ①絶え間がない ②平生 平常
分別(ぶんべつ)  種類により選り分ける  区別をつける
無事  ①変わったことがない 平穏 健康なこと ②自然のまま ③暇
平常心  平静な心
変化  ①神仏が仮に人の姿となって現れる 権化

  ②形が変わって違った物になる
法会(ほうえ)  ①多くの僧侶を集め仏の教えを説く会合 ②死者の追善供養
法衣(ほうえ)  尼僧が着用する衣服
法事  ①仏法の行事 法要 ②死者の追善供養のため七日毎の仏事や年忌
坊主  ①寺の住職 僧侶  ②頭髪を剃った人 童坊  ③男児
方便(ほうべん)  ①衆生を巧みに教え導く手段 ②目的達成のための手段 便宜
菩提寺  家代々が帰依し追善供養を営む寺  掛かり寺
  ①「盂蘭盆」の略  ②浅く平たい物を載せる道具
煩悩(ぼんのう) klesa  衆生の心を悩ませる妄念(もうねん)  百八煩悩
凡夫(ぼんぷ)  ①煩悩に束縛されて迷っている人 ②凡人 普通の人
魔羅(まら) mara  仏道修行の妨げになるもの 人心を惑わすもの

  ②陰茎(僧侶の隠語)
三日坊主  飽きやすく永続きしないこと(またはそういう人)
冥加(みょうが)  ①「冥加金」の略 ②神仏の助力 冥利 ③報恩 お礼
冥利(みょうり)  ①神仏が与える恩恵 冥加のご利益(りやく)

    ②善行の報い(御利益(ごりやく))  ③恩恵
未来  ①三世(過去・現在・未来)の一つ ②来世
無我  ①私心がない 我意がない 無心 ②我を忘れて没頭する
無学  ①煩悩を断ち、もはや学ぶことがない境地 ②学問や知識がないこと
無垢(むく)  ①煩悩を離れて汚れがないこと ②心身の汚れがないこと うぶ
無常  ①一切の物は生滅変化していて常住でないこと  ②人生のはかないこと
無分別  ①ことばや概念に捕らわれないこと  ②分別のないこと 思慮がない
冥土  ①死者の霊が迷い行くところ ②黄泉
名刹  名高い寺
冥福(めいふく)  ①死後の幸福 ②死後、追善供養の仏事
迷惑  ①迷うこと ②困り苦しむ 難儀する
滅相(めっそう)  ①物事が消滅する様 ②法外 とんでもない
滅法(めっぽう)  ひどく道理に外れていること とても素晴らしいこと 法外
勿体(もつたい)ない  ①神仏などに対して不都合なこと

  ②過分で畏れ多い かたじけない
    ③無駄になるのが惜しい
門徒  ①仏門を同じくする信徒 信者 ②門人 教え子
問答  質問と応答 
夜叉(やしや)  人を害する鬼神である反面、財宝神として信仰された
遊山(ゆさん)  ①禅家の修行を終え、諸方に遊歴すること

  ②野山に遊びに出る
油断  不注意  注意を怠る 気を許す 
用心  ①心を用いる ②予め注意する 万一に備える
  欲しがる心
抑止  押さえ止めること
礼賛(らいさん)  ①三宝を礼拝して功徳を讃歎(さんたん)する ②褒め称える
力士  ①「金剛力士」の略 ②力の強い人 ③相撲取り
立身  ①一人前になること ②出世すること
立派  ①一つの宗派を立てること ②文句のつけようがない
臨終  死に臨む 死に際 末期
輪廻(りんね) samsara  衆生が三界六道に迷いの生死を重ね止まることが

    ないこと  流転(るてん)
融通  ①融けあって通ずる  ②金銭の流通 やりくり
老婆心  必要以上の親切心
六道(ろくどう)  衆生が住む六つの迷界(地獄道・餓鬼(がき)道・畜生道・

    修羅(しゆら)道・人間道・天上道)
六根  人間の認識の根幹である六つの器官(眼・耳・鼻・舌・身・意)
六根清浄  六根のそれぞれが種々の功徳(くどく)を有して超人的能力を

    発揮するとともに、清浄を祈願する  霊山に登山する際、金剛杖を携えて

    六根清浄を唱える。
律儀(りちぎ)  ①義理堅いこと ②健康なこと 壮健
脇侍  本尊の両脇の脇士
   阿弥陀如来に観音菩薩と勢至菩薩   釈迦如来に文殊菩薩と普賢菩薩
   薬師如来に日光菩薩と月光菩薩
輪袈裟(わけさ)  袈裟の一種 首に掛け胸に垂らす輪状の袈裟