北川正恭・早稲田大学大学院教授が、三重県知事時代に、職員に向けて、よく
  小さな一歩を踏み出す勇気を持とうよ
という意味のことを話していたというのをどこかで読んだことがあります。


簡単なようで、これがまた難しい。自分でよく分かります。
人は実際に行動として一歩を踏み出すことがなかなかできない。
だから「勇気を持とうよ」なんだろうと思います。

 

冬場、目が覚めて起きなきゃと思いつつもなかなか布団から出ることが
できない経験を多くの方が経験されているのでは?
そんなとき、頭で考えているだけではコトは先には進みません。
布団からでるコツは、考えずに、とにかく「エイヤ!」で布団をはぐことです。
頭でなく体を使う。
その小さな行動によって、脳みそに行動のスイッチが入って、活動のために脳が
動き出すのだと、すでに亡くなった著名な脳科学者の本で読んだことがあります。

 

大学は4月の喧騒もとれてようやくキャンパスは安定期に入ってきました。
この時期、4年生などは卒論のテーマなどに向かっていますが、これがまた
なかなか進まない。
進まない学生に共通することが、小さな1歩を踏み出す「勇気」が足りない
のではないかと感じることがあります。
とにかく何か具体的に始めろといっても動かない。
ひたすら何かを調べている。
もう調べなくていいからと言っても、あてどなく何かを探し求めてネット上を
彷徨っています。
体を動かし、小さな具体的な行動を起こすのを拒否しているように見える。
まるで、ネットが冬場の布団のようになっているようです。

もっともこれは学生に限りません。三重県職員の多くもそうだったんでしょうし、
多数の方が該当すると思います。

 

鹿児島には「泣くよかひっ」という言葉があるようです。
確か、司馬遼太郎の幕末を描いた小説「翔ぶが如く」に出てきたコトバだったと記憶しています。

 

跳べるかどうかわからない目の前の溝を前にした子どもが、いろいろ考えて
泣いているときに、言うような言葉だそうです。
最後は、理性ではなく行動なんですね。

大変気に入り、弱い自分の心に負けないために、このコトバの力を借りています。
ある程度考えたら、ごちゃごちゃと考え過ぎるのはやめて、さっと行動に移すよう
にしています(後で困ることも多いですが・・・)。

 

理性は「前に」進ませる力はありません。最後の最後は跳ぶ(行動する)
小さな「勇気」が重要。
北川教授が知事時代に言っているのもこれと同じなんだろうと思います。

 

Webの駅学生サポート室(←天草らしいネーミングに変えたいのですが)。

このサポート室も、「泣くよかひっべ」精神で始めたものです。

深い考えがあってのことではありません。
どうしてよいか自分たちでも良く分かっていない。
だからこそ面白いとも言えますが。
ワイワイガヤガヤと話し合いをしながら面白い/下らないアイデアを生み出しています。
それを徐々に、徐々に、カタチにしていきたいと思います。
学生がボランティアでやっていることですから、その動きは遅いです。
その点はお見逃しください。

 

天草の面白い情報があればサポート室にお寄せくださると嬉しいです。

キーワード: コラム つまがる
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