こんにちは。学生サポート室オブザーバーのつまがるです。

 

大学は空調の調子が悪く、暑くてたまりません。
研究室にはPCがおいてあり、学生がそれを使うと、調子の悪い弱々しいクーラーの冷却では間に合わず、あっという間に室温は30度を超してしまいます。
空調の温度計は30度までしかないので、実際に何度になっているのかは不明です。

そんな中でもとりあえず仕事をしておりますが、暑くて能率が悪いことこの上ない状態です。大学に職を得て以来初めて、夏ばても経験してしまいました。

 

改めて、クーラーというものが偉大な発明であったことを認識させられました。
夏にクーラーが無かったらITなど役に立つことはないでしょう。
インドがITで急速に伸びて来ていますが、これもクーラーの普及がそれを後押ししていることは間違いありません。今、弱々冷房中の研究室で、汗をかいている肌で、それを確信しています。
Googleが膨大なサーバー群を維持できるもの空調機の存在なしには考えられません。
IT社会を維持している重要なインフラが「クーラー」であることに気づかされたこの夏でした。

 

余談が長くなりました。ここから本題です。
まったく、コンピュータとは無縁の話ですが、先日、市内のある地区の商店街活性化を考えるために、現地のフィールドワークとして商店街を見て歩く「まち歩き」に参加してきました。


知り合いからの誘いで、面白そうだと思い参加したものです。

 

移動するスピードによって目の前の景色が変わることを実感した歩きでした。

(てっきりボランティアだと思っていたら・・・)仕事として来ていた県職員の方がその地区のめぼしい商店街を紹介しながら、商店のひとつひとつを見て歩きました。
歩きながらだと色んなものが見えるものです。
テニスに出かけるときによく車で通る道も歩いたのですが、まったく違った景色でした。


商店それぞれの面白さもですが、私の印象に残っているのは、あるラムネ製造をやってきる古いお店の前に積み上げられた膨大な薪(まき)の山。
熊本市の街中で、いったい何に使うのだと思いたずねたら、薪ストーブに使っているとのこと。
なんてオシャレなんだと思いました。
そしてその調達方法がまた面白い。
街路樹を剪定している横を通りかかったときに、剪定されたものをもらってくるのだそうです。
制定作業している人たちに「くれ」と頼むと、喜んでくれますよと仰っていました。
大気中の二酸化炭素を吸って大きくなった木々で暖をとる。
しかも原料はタダで入手。
なんて、エコなんだと思いました。

 

商店以外で印象に残っているのがもうひとつ。


ある自然食品のお店を見学して、お店を出た直後のことです。
そのお店と隣のお店の間に、それはもう見事な路地があるではありませんか。
細くて、人しか通れない狭いけれど、大変にきれいな路地でした。
思わず小さな歓声をあげてしまいました。デジカメで写真もたくさん撮りました。
路地って、大人たちのコミュニケーションの場であり、そして子どもたちが遊びときの抜け道の役割を果たしていましたが、最近は路地裏をあまり見かけることがありませんでした。

 

恐らく街の中にはきっとたくさんあるのでしょうが、車で通過する時は絶対に気づかないし、歩いていてもたいていは行き先を目指して一目散なので目に入らないのだと思います。

 

路地という目立たない空間は、無目的な行動をしているときではないと目に入ってこないのではないかと思います。

 

目的を持った移動は、その目的に該当する対象しかピックアップされません。
かなり前に当時の小泉総理大臣が国会答弁の中で、物見遊山の旅の面白さと大事さを話題にしたことを覚えていますが、物見遊山的な行動は思いもよらないものを発見するには重要です。

 

無目的に歩く。そんな人を「遊歩者」と言います。


目的をあえて捨てることで、街のほうが自らが持っているものを遊歩者には語りかけてくる-そんな気がします。
もしも今まで黙っていた街が自ら語りかけてくれるならば、それまで見過ごされていた街のリソース(地域遺伝子)を発見できるはずです。


そんな発見には、その街に慣れ親しんだしまった地域の人たちよりも、外部の人のほうが良い場合もあります。


以前のわたしコラム(第8回コラム)の最後で、

 

  さて、さらに、「共発」のための小さな試みとして学生のパワーを活用するという

  話を書きたいと思いましたが、長くなりましたので、今回はここでひとまず終わ

  ります。次回、私の出番がまわってきたときにでも書きたいと思います。

 

と書きましたが、その小さな試みとして、今回話してきた物見遊山的な街歩きを学生に参加してもらってやってみようと思っています。

 

学生たちはメディアのあり方を勉強することを目的にしているのですが、街の価値の発見を目指して、そのとき遊歩者の態度で街を歩いてもらおうと思っています。

うまく行くかどうかはもちろんわかりません。しかしまあ宝くじと同じでやらないと発見もありませんから、やることに価値があると思います。

 

街歩きの対象地域のひとつとして天草を考えています。「天草行きの予算が取れれば」ですが・・・

予算をゲットできたら、私のゼミ生総勢50人の中の精鋭10~20人ほどを引き連れて出かける予定です。
ゼミの研究課題なので論文などにまとめるつもりですが、結果の一部はWebの駅上にもアップしたいと思っています。


大学生によるまち歩き

 

天草だとどんなところが良さそうか、面白い地区をどなたかご紹介していただけるとうれしく思います。

 

長くなりました。(^^)

以上です。

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